【現役が教える】登録販売者のメリット・デメリットまとめ

  • 登録販売者のメリットが知りたい
  • デメリットもあるなら教えてほしい
  • 登録販売者を取っても役に立たないの?

そんな悩みを持っているあなたに朗報です。

この記事では、現役の登録販売者が実際に感じたメリット・デメリットを紹介しています。

登録販売者という資格があなたに向いているか、向いていないか ✔︎チェック項目もあります。

「なんとなく登録販売者の勉強しよう」と思っていると、失敗するかもしれませんしね。

目次

【良い点】登録販売者のメリット

登録販売者資格のメリットは意外と多くて、11つくらいあります。

民間資格より優位な「公的資格」である
受験資格が必要ない(誰でも受験可能)
・いろんな業種で就職・転職に有利になる
・復職、再就職のときに使える
・スキルアップ、キャリアアップが可能
・資格手当で収入アップできる
・会社によっては社割制度がある
・実は開業することができる
・市販薬(OTC)の知識が増える
・自分や家族の健康管理など、プライベートでも活躍
・資格が失効しない、更新料もいらない
・学校に通わなくても独学で合格できる

それぞれ順番に解説していきますね。

民間資格より優位な「公的資格」である

登録販売者は「公的資格」に分類されます。

そもそも、「公的資格って何それ?」と思いますよね。

ざっくり説明すると、
公的資格は、国家資格と民間資格の間くらいのポジションの資格です。

「国家資格」は国が管轄している資格で、医師・薬剤師・看護師など、かなり知名度の高い資格が多いです。

しかし取るための条件が厳しく、医療系の大学・専門学校に通う必要があります。

対して民間資格は、企業や個人などの民間が運営している資格です。

医療事務・調剤事務・歯科助手といった、比較的取りやすい資格が多いですね。

ですが、民間資格だと資格手当がつかなかったり、苦労して取っても全然使えない場合もあったりします。

登録販売者資格は、都道府県が主な管轄なので「公的資格」に分類されます。

そのため、合格後に都道府県に登録する手間がかかるんですよね、、

しかし「医療事務」のような知名度の高い民間資格よりも、職場環境によっては有効活用できます。

受験資格が必要ない(誰でも受験可能)

登録販売者試験は誰でも受験可能です。

しかし、2014年までは次のような受験資格が必要でした。

  • 大学等で薬学課程を卒業した人
  • 高卒以上で1年以上の実務経験のある人
  • 4年以上の実務経験のある人
  • 上記と同等以上の知識・経験があると都道府県知事が認めた人

上記のどれかに該当しなければ受験すらできませんでした。

しかし2015年(平成27年)に制度が改正されたため、以降だれでも受験可能になりました。

学歴不問なので中学生・高校生もOK、外国の方でも受験できます。

いろんな業種で就職・転職に有利になる

登録販売者資格は、ドラッグストアが主な就職先のイメージがあります。

しかし、実際のところ、さまざまな業界で役に立っているんですね。

  • スーパー
  • コンビニ
  • ディスカウントストア
  • 家電量販店 など

保育園・介護施設で、登録販売者の医薬品の専門知識を生かして採用された、なんてことも。

中には、製薬会社関連に就職できる場合もあります。

ここで、登録販売者資格をうまく活用したパターンを紹介しますね。

» 大三島に一般用医薬品扱うローソン 全国の離島で初「島民に安心を」(外部サイト)

登録販売者資格を持つ40代の男性が、愛媛県の離島の実家にUターンした記事です。

そのとき、コンビニのオーナーが「登録販売者」資格に注目したんですね。

「お店を改装して、この男性を店長に採用した」と、記事で紹介されています。

復職・再就職のときに使える

育児中で専業主婦をしていたり、職探しをしているときに役に立つ場合があります。

あなたがいま離職中で、仕事を探しているなら活用するのも1つの手です。

どの職場でも言えますが、すべての就職先があなたにとって最高の場所とは限りません。

やっとの思いでドラッグストアに就職しても、人間関係や仕事のキツさで退職してしまう場合もあります。

そんなときでも、同じ業界でふたたび復職・再就職することができるんですね。

登録販売者の資格を利用して、うまく就職先が見つかった人も多かったりします。

【補足】全国どこでも働けるのも魅力の1つ

都会から田舎のような地方に引っ越ししても、登録販売者資格を生かして転職できます。

というのも、スーパー・ドラッグストアといったお店は、日常生活で使うライフラインのため、全国各地に存在しているからです。

あなたの自宅に近い職場を見つけたり、車・電車で通勤しやすいお店を選ぶことも可能です。

 ちなみに県外に引っ越ししたとき、今の会社を退職して新たに就職活動する人もいるでしょう。

会社によっては、上層部からの配慮で異動できる場合があります。

 私の知人の話(県外に異動できた件)

これは私の知人(元職場の人)の実話です。

パート勤務の主婦をしていて、旦那の転勤で県外に引っ越すことになったんですね。

某ドラッグストアに勤めていたので、会社に事情を話したそうです。

すると、引っ越し先の市内のドラッグストアの店舗に、異動の手続きをしてくれたんですって!

会社の配慮のおかげで、知人は退職・就職活動せずに今の会社ではたらくことができました。

社員ではなくパートでしたが、
会社の配慮で退職・転職せずに他店舗への転勤ができたパターンです。

(すべての会社に当てはまるわけではないので注意)

スキルアップ・キャリアアップが可能

登録販売者は、市販薬を扱うための知識を必要とする資格です。

合格後にも専門的な勉強をすることで、あなた自身のスキルをさらにアップすることができます。

また、ドラッグストア業界では登録販売者資格を持っている人を優遇する会社が多いです。

パート・アルバイトで入社したけど、実績を認められて正社員になった人も多かったりしますね。

あなた自身の業務スキルを、グーンとアップすることができます。

多種多様な働き方が選べる

職場によって、いろんな働き方を選択できることもできます。

  • フリーター:夢を追っている、かけもちバイト
  • アルバイト:学生、勉強することがメイン
  • パートタイマー:主婦、子育て中
  • 正社員:安定した収入がほしい

パートでも週5フルタイムだったり、午前中だけの短時間だったりと、様々ですよね。

あなたのライフスタイルによって、働き方を選ぶことができるのもメリットです。

資格手当で収入アップできる

登録販売者を取得すると、だいたい資格手当が支給されます。

そのため、資格を取る前よりも収入がアップします。

もちろん会社によってかなりバラつきがあるので、求人サイトで手当項目をチェックしてくださいね。

ちなみに月80時間勤務の短時間パートでも、手当が支給されます。

  • 正社員:月5000~15000円くらい
  • 短時間パート:月2000~5000円くらい
  • フルタイムパート:月5000〜10000円くらい

もしドラッグストア・薬局などの仕事を長期的に続けるなら、
早めに資格を取っておくのをオススメします。

例えば、あなたが来月から資格手当がついたとして、登録販売者手当が月5000円だったとして、、

2年後には資格手当だけで120000円になるんですね。

登録販売者資格を取るための費用が3万円くらいだとして、だいたい半年で元が取れる計算です。

早めに受験して、長く働くほど、資格手当だけでじわじわ収入が増えていきます。

ちなみにドラッグストアではなく、調剤薬局でも資格手当がもらえる場合もあります。

仕事は調剤事務でも、登録販売者資格を持っているということで資格手当が支給されるわけですね。

参考に、私の住んでいる東海エリアの田舎の調剤薬局では、月に5000円資格手当が支給されるそうです。

そのかわりフルタイム・短時間に関わらず一律5000円とのこと。

※情報元…私の友人の薬剤師

登録販売者資格を取ることで、資格手当というプラスアルファの収入が増えます。

そのため「登録販売者=収入アップする」というわけです。

会社によっては社割制度がある

社割制度は、ドラッグストアだとそこそこ普及している福利厚生だったりします。

お店で販売している商品を割安で買うことができる制度で、会社によって内容はさまざまです。

  • 全商品5%オフ
  • 薬が10%お得
  • 化粧品が20%オフ
  • 自社製品なら全品3割引
  • 市販薬が20〜30%オフ
  • 食品・雑貨類がちょっと割引になる

特に高い化粧品・医薬品で社割があるところが多いです。

さすがに社割目当てで入社する人はいないと思いますが、、

登録販売者資格で手当を多くもらって、社割で安く商品を手に入れるという効率のいいお金の循環ができます。

実は開業することができる

意外かもですが、登録販売者を利用して独立・開業することができます。

実際にいろんな業種で、開業されている方がいるんですね。

  • 鍼灸院
  • 接骨院
  • 漢方薬店
  • エステなどのビューティーサロン

開業している方たちは登録販売者の資格だけでなく、他のスキルを活かして活躍している方が多いですね。

実際に開業されている方は、こんな感じです。

» おくすり処 花水樹(東京) …漢方薬屋

» BODY&FACE sipirka(東京)…エステサロン

» 伊勢おぐら漢方堂(三重)…訪問鍼灸、漢方薬店

» Nature(奈良 …ペットカウンセラー、健康食品販売

いろんな資格を生かして、将来の可能性を広げるのも1つの手です。

今から登録販売者試験を受けて、それから独立・開業したい人は意外と多いんですね。

ちなみに(薬剤師の人を雇う前提で)調剤薬局を開業することもできますよ。

その場合、あなたが薬局のオーナーになれます。

市販薬(OTC)の知識が増える

登録販売者資格の受験のときに、専門的な内容を勉強します。

成分名や効能効果、どんな作用があるか、といった内容です。

これが実際の現場だと、商品や効能・効果について深く学ぶことになるんですね。

  • かぜ薬:パブロン、ルル、ベンザブロックなど
  • 解熱鎮痛薬:イブ、バファリン、ナロンエースなど
  • 花粉症の薬:アレグラ、アレジオン、クラリチンなど

上記以外にも、たくさんの商品に触れる機会があります。

仕事しながら学ぶ機会も多いので、市販の薬にどんどん詳しくなります。

自分や家族の健康管理など、プライベートでも活躍

「登録販売者資格、プライベートで役に立つ資格だな」と、個人的に感じています。

というのも、自分自身の生活を見直したり、家族や友人のお薬相談に乗ることがあったんですね。

つまり、仕事で生かせるだけでなく、プライベートでも活用できます。

あなたが今後、もしドラッグストア業界以外の別の職種に転職しても、
薬の商品知識や病院案件といった、専門性のあるノウハウが役に立つんですね。

市販の薬では治らない症状だと判断したら、病院に行くきっかけができます。

逆に、あえて薬を飲まない選択肢も増えたりします。

資格が失効しない、更新料もいらない

登録販売者は失効しないタイプの資格です。

つまり、資格を取ったら一生使えるんですよね。

例えば、日本商工会議所が認定する「販売士」という資格があります。

5年ごとに更新する必要があり、手続きを忘れると資格自体が失効します。

対して登録販売者資格には、資格が失効する制度は特にありません。

そのため、試験の合格後に、登録販売者をすぐ活用しなくても大丈夫です。

さらに、運転免許証のように更新するための手続き・更新費用も一切かかりません。

(厳密には住所・氏名などの個人情報変更は手続きが必要です)

資格の更新の必要が無いため、失効して資格の権利が無くなるといったこともありません。

あなたの生活が落ち着いた時期や、良いタイミングで資格を活かして就職することが可能です。

そのため、資格だけ取っておいて、必要になったときに資格を有効活用する人も多かったりしますよ。

「とりあえず使うかどうかは置いといて、登録販売者の資格だけ取っておく」というのもアリだったりします。

学校に通わなくても独学で合格できる

登録販売者資格は、専門学校・大学など教育機関に通わなくても独学で合格できます。

もちろん登録販売者資格を取るための専門学校もありますよ。

しかし、学費が高い・2〜3年通う必要がある、という悩みがついてきます。

独学で取れるので、
自宅できちんと勉強すれば、登録販売者資格をゲットできるというわけです。

かんたんに取れる資格ではありませんが、
スキマ時間を活用しつつ、試験対策すれば取りやすい資格だったりします。

【悪い点】登録販売者のデメリット

登録販売者資格はメリットだけでなく、デメリットも6つくらいあります。

基本的に立ち仕事・肉体労働である
会社によっては時給・資格手当が安い
実務経験がないと一人前扱いされない
未経験だと研修期間がある
資格取得にそこそこ費用がかかる
薬剤師と比べて知名度が低い

基本的に立ち仕事・肉体労働である

登録販売者資格を取って転職活動し、無事入社したとしても肉体的にきついと感じる場合があります。

私の勤めるドラッグストアだと休憩時間以外、ほぼ立ちっぱなしです。

デスクワーク・運送業からの転職だと、立ちっぱなしの環境に慣れるまで時間がかかります

たとえば納品日では、重い段ボール箱・荷物を運びつつ品出しをします。

  • 2ℓ×6本入りの箱
  • 500mℓ×24本入りの箱
  • 大容量の洗剤のつまった箱
  • 大容量のサラダ油のつまった箱
  • お米(5キロ、10キロ)

数字だけ見ても想像しづらいですが、実際めちゃくちゃ重いです。

場合によっては関節・腰を痛める可能性もあります。

ちなみにドラッグストアだと、ギックリ腰を発症したことがある人が多いです。

※うちの職場だと約半数がギックリ経験者

会社によっては時給・資格手当が安い

登録販売者は資格手当がつきやすい傾向です。

しかし、会社によっては時給、資格手当が安い場合があります。

私に寄せられたクチコミだと、こんな感じです。

  • 研修中は手当がつかない
  • 資格手当がたったの50円
  • そもそも最低賃金で安すぎる
  • 正社員だけど月5000円だった
  • 昇格したら、資格手当どっかいった

都市部はまだしも、地方だと最低賃金並みの時給が多い傾向です。

参考に、最低賃金の一覧表を載せておきますね。

» 地域別 最低賃金の全国一覧(厚生労働省)

もちろん、全ての企業に当てはまるわけではありません。

あなたがいま転職活動中で資格手当が気になるなら、応募時に問い合わせてみるのも1つの手です。

実務経験がないと一人前扱いされない

登録販売者資格は、実務経験がないと一人前扱いされません。

というのも、登録販売者資格には「研修中」と「正規」の2パターンの概念があります。

あなたが登録販売者として仕事をするなら、直近5年間のうち2年以上の実務経験が必須項目なんですね。

(厳密には5年以内に1,920時間以上の勤務時間)

実務経験がなくて資格に合格しただけだと、まだ「新人の登録販売者」とみなされるんですね。

いわゆる「独り立ちできていない状態」なので、他の登録販売者の人を必ず1人以上一緒に勤務させる必要が出てきます。

そのため、会社によっては就職に不利な場合もあったりします。

未経験だと研修期間がある

登録販売者試験は誰でも受験することができます。

しかし実務経験がないと、新人のため「研修中」扱いになってしまいます。

これは就職したとき、名札に「研修中」と書かれてしまうんですね。

どれだけ知識があろうがなかろうが、研修期間が終わらないと「研修中」扱いされてしまいます。

研修期間をざっくり説明すると「過去5年間のうち1920時間以上勤務が必要」です。

たとえば、あなたが短時間勤務のパートとしてドラッグストアに入社したとしますね。

その場合、月80時間以上の勤務を2年間つづけると、だいたい研修期間が終わります。

フルタイム勤務・正社員でない短時間パートでも、勤務年数をかさねることで研修期間を積むことができますよ。

» 登録販売者の業務経験(従事期間)について※福岡県HPより

【補足】ひとり立ちするには、実務経験が必要

研修期間と同じような考え方です。

「研修中」の間は、実は正規の登録販売者ではなかったりします。

ドラッグストアやコンビニなど、お薬を販売するには正規の登録販売者が最低1人必要なんですね。

あなたが修行中の登録販売者だと、「あなた1人だけ登録販売者」ということができません。

常に誰かほかの(正規)登録販売者が一緒の時間にはたらいている、という感じですね。

一人立ちできる、正規の登録販売者になるには研修期間をクリアする必要があります。

資格取得にそこそこ費用がかかる

試験申し込み〜資格取得後の手続きまで費用を合計してみると、
少なくとも2〜3万円はかかってしまいます。

参考に、登録販売者を取るのにかかる費用をまとめてみました。

  • 試験申し込みの受験料……15000円くらい
  • テキスト、参考書……1冊2000円くらい
  • 合格後の手続き……8000円くらい

(都道府県によって、受験料・手続き費用がちがいます)

短時間パートの人だと、かかった費用を全額回収するまで時間がかかってしまいます。

テキストや過去問題集を何冊も買えば、さらに費用がかさみますしね。

ユーキャンなどの資格取得講座、試験対策セミナーなどを受講すると、さらに数万~数十万かかります。

私の場合、
受験料・テキスト1冊・合格後の登録手続きで約27000円ほど費用がかかりました。

受験勉強だけでなく、合格後の手続きにもお金がかかります。

しかし実際のところは、登録販売者のメリットである資格手当で、プラマイゼロからどんどんプラスになっていきます。

「資格取得するための初期投資」だと割り切って受験するのも1つの手です。

薬剤師と比べて知名度が低い

登録販売者資格は2009年に薬事法改正で生まれた、かなり新しい資格です。

そのため、いろんな資格の中でも知名度が低めなのが特徴です。

登録販売者はドラッグストア業界では普通に知られている資格ですが、一般的にはそこまで知られていません。

私と友人とでは、こんなやり取りがよくあります。

友人「いま何の仕事してるの?」

私 「登録販売者だよ!」

友人「は? 何それ???」

このように薬局・ドラッグストア業界以外で、登録販売者を知っている人が少ないのが現実です。

そのため登録販売者を取った後でも、相手が登録販売者を知らないていで会話するのをおすすめします。

ちなみに私が合格後の手続きのために行った病院だと、
主治医の先生は「登録販売者」のことを全く知りませんでしたね。

、、しかし最近では、登録販売者について取り上げられることも多くなりました。

最近だと、市販薬のテレビCMの最後のテロップ画面ですね。

「薬剤師、または登録販売者に相談してください。」

この一言のおかげで、誰かに説明するときは
「CMの最後に出てくる、あの資格」と言えるようになりました。

今後、薬剤師と同様に、さらに需要が高まっていくと予想しています。

【そもそも】登録販売者は向き不向きのわかれる資格

そもそも論ですが、登録販売者は向き不向きがかなりわかれる資格だったりします。

人と話すのが好き
誰かの役に立ちたい
・合格後も勉強を続けられる
・仕事に対して責任感がある
・健康、ヘルスケアに興味がある
・新しい商品に興味がある

人と話すのが好きな人

登録販売者が活躍する職場はドラッグストア・コンビニ・スーパーなど多種多様です。

ただ、基本的に接客がメインなので、お客さんの対応や会話は必須です。

お薬相談以外に、商品案内や化粧品の説明など、お客さんに教える機会がたくさんあります。

誰かの役に立ちたいと思う人

人と話すのが好き・誰かの役に立ちたいなら、登録販売者として働くことをおすすめします。

両方のやりたいことを満たすことができる資格だからです。

合格後も勉強を続けられる人

登録販売者は、合格した後も勉強する必要がある資格です。

というのも、市販の薬は毎年新しい製品がどんどん増えていくんですよね。

薬事法(薬の法律)もどんどん変わっていくので、新しい知識を学ぶ必要があるんですね。

毎日勉強する必要はありませんが、
商品について学ぶ意欲のある人だと、登録販売者に向いています。

仕事に対して責任感がある人

登録販売者は市販の薬を販売できる資格です。

そのため同じ職場でも、無資格の人は取り扱いできません。

もしあなたの出勤時間に資格者が誰もいなければ、あなた1人で市販の薬の対応をしなくてはいけません。 

もし店長がいなくても、他のスタッフの代わりにクレーム対応する場合もあります。

そんなときに、責任を持って仕事できるなら向いていますよ。

「誰かの役に立ちたいと思う」性格の人も、同じく大丈夫です。

健康、ヘルスケアに興味がある人

登録販売者の主な職場のドラッグストアだと、
健康・ヘルスケア製品がたくさん置いてあるんですね。

あなたが健康オタクなら、登録販売者を生かしてどんどん知識を増やすことができますよ。

市販の薬だけでなくサプリメント、青汁、栄養ドリンクなどにも詳しくなれます。

新しい商品に興味がある人

新しい商品に興味がある・新製品をすぐ使いたい人も登録販売者は向いています。

入荷したばかりの新製品をチェックできたり、メーカーさんから直接情報を聞けたりします。

新製品を実際に使ってみて、お客さんに商品を提案するノウハウも増えていきますよ。

【注意】こんな人は登録販売者をやめとけ【向いてない】

「お前、登録販売者やめとけよ」とは強く言いませんが、人によっては不向きな場合もあります。

・人と話すのがかなり苦手
・そもそもやる気がない
・勉強が嫌い

人と話すのがかなり苦手な人

 登録販売者の資格を生かせるところは、どれも基本的に接客がメインです。

ドラッグストア・調剤薬局・ホームセンター・ディスカウントストアなど、どの職場でもお客さんと話します。

そして登録販売者を持っているなら、必須の仕事が「お薬相談」です。

もし出勤日の資格者があなただけなら、お薬相談や医薬品の接客はあなた1人で担当することになります。

人と話すのがめちゃくちゃ苦手なら、仕事自体に苦手意識を持つかもしれません。

しかし「人と話すのは苦手」だと割り切って、お客さんに専門的な知識をていねいに教えることで乗り切ることができます。

そもそもやる気がない人

やる気は全然ないけど、資格手当のためだけに取得する方もいます。

「会社に取れ、と言われたから受験した」という方も多いです。

ドラッグストアの社員は、登録販売者の資格が必須なんですよね。

そのため会社からの指示で資格を取った人は、登録販売者資格に対して特別な気持ちは薄かったりします。

やる気出ねー!めんどくせー!ってやつですね。

そして薬を販売する責任・薬の知識・薬の副作用など、覚えなければいけない内容がたくさんあります。

さらにめんどくさくなりますね。

ただ、店長・エリアマネージャーといった昇格を目指すなら、登録販売者資格は必須です。

それなら最終的に、登録販売者資格は役に立ったと言えるかもしれませんね。

(そもそもやる気ないなら昇格も興味ないかもですが)

勉強が嫌いな人

市販薬は意外と新商品がどんどん出てくるため、日々勉強する必要があります。

基本的に勉強嫌いな人は、登録販売者を取ってから悩むかもしれません。

  • 会社で新商品の研修がある…
  • マナー研修、またかよ…
  • 勉強するのめんどい…

ただ「知っておいて損はない」のが市販薬の知識です。

仕事が休みの日のプライベートで、あなたの家族や友人の役に立てることができます。

【補足】登録販売者以外に使える資格はある【医療系5つ】

登録販売者の資格が微妙だと思う人は、意外と多かったりします。

「接客がヘタくそすぎる」
「毎回メンタルしんどいよ〜」
「正規の登録販売者(資格者1人勤務)が嫌すぎる」
「責任を取りたくなくて、登録販売者のポジションを辞退した」
「責任が重くて、仕事やめたわ」

登録販売者として仕事してみて、やっぱり無理だったパターンですね。

それなら他の資格を取ってみるのも、実はアリだったりします。

もしあなたが、将来のために使える資格がいいと思うなら、次の資格をオススメします。

  • 医療事務
  • 調剤薬局事務
  • 看護助手
  • 歯科助手  など

上記の資格ならわりとかんたんに取れて、何なら独学で合格できます。

今後はたらきたい職場の選択肢が増えるのもメリットですね。

むりに登録販売者資格に執着しなくても、ほかに使える資格があるということを知ってほしいです。

ちなみに、私は登録販売者以外に「歯科助手資格」を持っています。

(過去に歯科医院で働いてました)

ちょっと気になるなーって人は、下記の記事をどうぞ。

» 【独学OK】学校に通わなくても取れる医療系資格まとめ【おすすめ】

あなたが書店で、本をずっと探している時間を短縮できますよ。

登録販売者資格は向き不向きがある

登録販売者のメリット、デメリットを紹介してきました。

どの資格でもそうですが、登録販売者資格も人によって向き不向きがあります。

私の経験から、仕事内容によって登録販売者に向いている人、向いていない人の傾向をまとめました。

個人的な見解もありますが、当てはまるかどうかチェックしてみてください。

登録販売者に向いている人

登録販売者に向いている人の特徴をあげました。

  • 人と話すのが好き
  • 誰かの役に立ちたい
  • 就職、転職、再就職したい
  • 新しい商品知識を吸収したい

人と話すのが好き

ドラッグストアは接客業なので、お客さんの対応や会話は必須です。

お薬相談以外に、商品案内や化粧品の説明など、お客さんに教える機会がたくさんあります。

誰かの役に立ちたい

人と話すのが好き・誰かの役に立ちたいなら、登録販売者として働くことをおすすめします。

両方のやりたいことを満たすことができる資格だからです。

就職、転職、再就職したい

就職、転職、再就職をしたいなら、登録販売者資格を取って面接に挑むこともできます。

登録販売者はドラッグストアでは必須資格のため、需要があります。

私のように、業界未経験でも雇ってくれる会社があったりします。

新しい商品知識を吸収したい

新しい商品知識を吸収したいなら、資格を取って勉強することで、お客さんに商品を提案することができます。

社会への貢献度も上がりますし、自分のノウハウも身につきます。

もっと接客がうまくなりたいと思っているなら、こちらをどうぞ。
» 【接客業おすすめ】接客・販売テクニックが学べる本まとめ

登録販売者に向いていない人

登録販売者に向いていない人の傾向です。

  • 人と話すのが苦手
  • 基本的に勉強したくない
  • 資格手当のためだけに取得する

人と話すのが苦手

登録販売者を持っているなら必須の仕事が、お薬相談です。

もし勤務した日の資格者があなただけの場合、お薬相談や医薬品の接客はあなたが担当することになります。

人と話すのが苦手なら、仕事自体に苦手意識を持つかもしれません。

しかし、人と話すのは苦手だと割り切って、お客さんに専門的な知識をていねいに教えることはできます。

基本的に勉強したくない

どんどん新商品が出てくるため、市販薬について常に勉強する必要があります。

基本的に勉強したくない人は、取ってから悩みのタネになるかもしれません。

ただ、知っておいて損はないのが市販薬の知識です。

仕事が休みの日のプライベートで、あなたの家族や友人の役に立てることができます。

資格手当のためだけに取得する

特にやる気はないけど、資格手当のためだけに取得する場合もあります。

なぜなら、ドラッグストアの社員は、登録販売者の資格が必須だからです。

所属会社からの指示で資格を取った人は、登録販売者資格に対して特別な気持ちは薄かったりします。

ただ、資格手当てによって収入は増えますが、薬を販売する責任・薬の知識・薬の副作用など、覚えなければいけない内容がたくさんあります。

店長やエリアマネージャーなどの昇格を目指すなら、お店の売上が必要です。

そのためには市販薬を販売するスキルが必要になるので、最終的に登録販売者資格が役に立ちます。

【補足】登録販売者以外にも使える資格はある

登録販売者の資格を取ってから、なかなか使えない、使う機会がないという人が意外と多いんですよね。

それなら、ぶっちゃけ他の資格を取ってしまうのも1つの手だったりします。

もしあなたが、将来のために使える資格がいい、医療系資格がほしいと思うなら、次の資格をオススメします。

  • 医療事務
  • 調剤薬局事務
  • 看護助手
  • 歯科助手  など

登録販売者資格にしがみつかなくても、実は身近に取りやすい資格があるんですね。

ちなみに、私は「歯科助手」資格を持っています。

(過去に歯科医院ではたらいていました)

独学で取れますし、何なら、将来どの職場ではたらこうか選択肢が増えます。

気になる人は、下記からどうぞ。

» 【独学OK】学校に通わなくても取れる医療系資格まとめ【おすすめ】

結論:登録販売者という資格を知っているだけで良い

「まずは登録販売者という資格を知っているだけでいい」と私は思っています。

登録販売者とは、ドラッグストアにいる店員の中でも市販薬の相談に乗ることができる専門の資格です。

実は登録販売者という資格を持っていないと、お薬相談や販売ができません。

名札をよく見ると、「登録販売者」という肩書きが記載されています。

それを知っているだけでも、
ドラッグストアで、店員さんが「薬の知識があるか・ないか」がわかります。

登録販売者の仕事が合わなかった人もいる

登録販売者として働いていて、実際に仕事が合わなかった人もいたりします。

・お薬相談が下手で、いつも自信がない
・管理登録販売者(1人登販)が嫌で仕方ない
・責任を取りたくなくて、登録販売者の資格を辞退した

登録販売者資格が合うか合わないかはあなた次第です。

さて、登録販売者はあなたに合う資格でしょうか?

もっと登録販売者についての情報が気になるなら、下記の内容をどうぞ。

» 私「ぶっちゃけ登録販売者ってどうなのか教えます」まとめ

超長文ですが、毎日200人以上もの多くの人に読まれています。

【まとめ】登録販売者はメリット・デメリットのある資格

登録販売者資格のメリット・デメリットについて、いろいろ深く知るきっかけができたと思います。

  • 登録販売者は個人的に取ってよかった資格
  • 誰かの役に立つことができる
  • 人と関わることが必須になる
  • しかし向き不向きのある資格でもある

登録販売者は2009年に施行された、比較的新しい資格です。

それでも、個人的に取ってよかったと感じたため、ここで紹介しました。

ブラック企業から転職したいサラリーマンや、育児の合間に仕事をしたい主婦にも向いています。

医薬品を取り扱う資格なので、難易度はそこそこ高いです。

しかし、効率よく勉強すれば合格できます。

登録販売者の勉強法については、下記の記事をどうぞ。

» 【時間節約】あなた1人で一発合格できる勉強法【登録販売者試験】

あなたの人生の起点になれば、幸いです。

» メディカメモTOPに戻る

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