【登録販売者試験】皮膚・骨・筋組織の覚え方(第2章)

皮膚の項目が、思ったより覚えられない。

皮膚・骨・筋肉のどこが重要なのかがわからない。

筋組織の説明をわかりやすく解説してほしい。

こんな勉強の悩みを、解決します。

この記事では、皮膚、毛、汗腺、骨、筋肉について、わかりやすく解説しています。

さらに、ケラチンとセラミドの間違えない方法を教えます。

あなたの勉強のおともに、テキストと一緒にご覧ください。

また、皮膚・筋組織に関わる雑学も紹介しています。

気になる人は、こちらもご覧ください。

  • 熱が移動する原理
  • たこと、うおのめの違い
  • メラニン色素の量について
  • ワキガの原因
  • しゃっくりの1番効く止め方

外皮系

皮膚について

外皮系は皮膚・皮膚線・角質の3つの総称です。

角質はいわゆる爪や毛などで、皮膚に分類されます。

皮膚の一部が変化したものだからです。

皮膚は、外皮系で3層構造になっています。

表皮(ひょうひ)・真皮(しんぴ)・皮下組織(ひかそしき)と、順番に階層があります。

  • 表皮……表面の皮膚
  • 真皮……真ん中の皮膚
  • 皮下組織……皮膚の下の組織

皮膚の役割

皮膚の役割はいくつかあります。

  • 身体の維持、保護
  • 体内外の水分の保持
  • 熱交換
  • 外界情報の感知

この中では、特に熱交換が重要になります。

体温が上がると、血管を広げて(拡張)、汗を出して、気化熱を利用して、熱を体外に出します。

体温が下がると、血管を縮めて(収縮)、熱が出ていくのをおさえます。

この拡張と収縮のところが、問題では逆に問われるときがあります。

ひっかけ問題に注意したいところです。

気化熱について

熱交換では、気化熱というワードが出てきます。

  • 気化熱……液体が気体に変化するときに、周りから奪い取る熱のこと

汗をかいたときに風が吹くと、涼しいと感じますよね。

あれは、汗が蒸発して気体になるときに、表面の皮膚から熱を奪っていきます。

汗のおかげで体温を下げてくれる仕組みになっています。

また「熱」というもの自体、温度の高いほうから温度の低いほうに移動する性質があります。

例えば、冬になるとあなたのおてては冷えて冷たくなります。

あったかい飲み物を持つと、おててがじわじわあったかくなり、飲み物はどんどんぬるくなりますよね。

これは飲み物の熱が、自分の温度の低いおててにどんどん移動するのが理由です。

角質層

表皮は、角質層と表皮細胞にわけることができます。

角質層は、皮膚の一番表面の部分であり、最も外側で外気に触れる部分です。

その角質層は、角質細胞と細胞間脂質で構成されています。

  • 角質細胞……ケラチンでできた細胞
  • 細胞間脂質……セラミドが主な成分の脂質

過去問や試験問題で、この2つが逆に問われる場合があります。

皮膚に物理的な刺激が繰り返されると、角質層が分厚くなり、たこやうおのめとなります。

自分に合わないサイズの靴を履いていて、かかとや指に皮膚が硬くなったできものができたら、たこ、もしくはうおのめです。

一般的に、痛みのないものをたこ、痛みがあるものをうおのめと呼びます。

角質層の覚え方

角質層は、頭文字を利用すると比較的かんたんに覚えられます。

角質=くしつ=KakushituのKラチンの頭文字K

細胞=いぼう=SaibouのSラミドの頭文字S

また、これら2種類が含まれるのは角質層です。

ラチンとラミド=KSKakushituSou=角質層

このように同じイニシャルの頭文字を関連付けると、迷わず正解を選べます。

皮膚の3層構造

表皮は、角質細胞と表皮細胞でなりたっています。

その下層にいくと、次は真皮です。

血管と神経が通っていて、コラーゲンの恩恵を受けている部分です。

真皮の下には、皮下組織があります。

皮下は脂肪細胞が多く集まっています。

皮下組織=皮下脂肪が集まる場所と、関連づけて覚えます。

メラニン色素

メラニン色素は、メラニン産生細胞(メラノサイト)という細胞で作られます。

いわゆるシミなどの原因でもあるのですが、このメラノサイト、表皮の最下層にあります。

つまり、真皮の上ということです。

問題で「皮下組織にあるメラノサイトで産生される」と出てきたら、×間違いです。

皮下組織は脂肪細胞(皮下脂肪)がありますが、メラノサイトは関係ありません。

メラニン色素は、紫外線から皮膚組織を守ってくれる役割があります。

紫外線の強さが、その防御能力を越えると、日焼けとして炎症を起こしてしまいます。

さらに紫外線のせいでメラノサイトが活性化すると、メラニン色素が過剰に多く作られます。

シミやそばかすができてしまう原因の1つです。

メラニン色素の量について

産まれたときから自分の持っているメラニン色素の量は決まっています。

白人は少なく、黒人は多く、日本人はその間といわれています。

もちろん個人差がありますが、日焼けしてすぐ黒くなる人はメラニン色素が比較的多いそうです。

日焼けすると赤くなり、皮膚が痛む人はメラニン色素が少なく、また日焼けにより炎症を起こしている状態と言えます。

どちらにしろ紫外線に当たりすぎると、加齢とともにシミができます。

最悪、皮膚ガンになってしまいます。

日焼け止めをこまめに塗っておきたいところです。

毛の形成

毛を抜くと、毛根の部分がもっこりしています。

これが毛球(もうきゅう)です。

毛球の一番下のところは肉眼では見えませんが、へこんでいます。

ここが毛乳頭(もうにゅうとう)と呼ばれ、毛細血管とつながっています。

毛をピンセットで抜くと、まれに血が出てくる理由はこれです。

毛乳頭の周りを毛母細胞(もうぼさいぼう)がおおっており、メラノサイトもあります。

メラノサイトで作られたメラニン色素が、毛母細胞に渡されることで毛の色となります。

では白髪はどうなのかと言うと、何らかの原因でメラニン色素が毛母細胞に渡されなくなることで起こります。

加齢、遺伝、ストレスなど、原因は様々です。

汗腺

汗腺(かんせん)は2種類あります。

  • アポクリン腺……ほとんど、わきの毛根部にある
  • エクリン腺……毛根に関係なく、全身にある

アポクリン腺は体臭腺とも呼ばれ、臭いの原因ともいわれています。

わきの毛根部にある皮脂腺は、ほぼアポクリン腺です。

汗腺が原因の病気の1つに、ワキガがあります。

アポクリン腺の汗腺が多く、活発にはたらいているのが原因です。

汗腺から特異なにおいを発生させてしまう症状で、日本人の約10パーセントが悩んでいると言われています。

ちなみに保険適用可能の手術で治療できます。

エクリン腺は、全身から出る汗の汗腺です。

運動したときや、暑いときの汗ですね。

精神的な緊張の場合は全身ではなく、手のひらや足底、わきの下に汗をかきます。

汗腺の神経伝達物質

汗腺によってそれぞれ分泌される物質がちがいます。

  • アポクリン腺……ノルアドレナリン
  • エクリン腺……アセチルコリン

これらは、汗腺の交感神経の項目に関わってきます。

詳しくは【登録販売者試験】中枢神経、抹消神経、自律神経系の覚え方(第2章)をご覧ください。

かんたんな覚え方も紹介しています。

骨格系

骨の構造

骨の基本構造は4つあります。

  • 骨質……骨のメイン、硬い
  • 骨膜……骨の表面の膜
  • 骨髄……骨質の中にある細胞
  • 間接軟骨……骨と骨をつなぐ軟骨

骨の役割といえば、身体を支えたり、臓器を守ったりとサポートする印象ですが、血を造るのも仕事です。

造血(ぞうけつ)と呼ばれます。

骨髄から赤血球、白血球、血小板が生まれます。

私たちが生きている間、骨も同じく生きています。

  • 骨吸収……古くなった骨が分解されること
  • 骨形成……新しい骨が作られること

身長が止まって骨自体の大きさはずっと変わらなくても、この骨吸収と骨形成を繰り返しています。

骨の構成

骨を構成する成分は無機質と有機質にわかれています。

  • 無機質……骨の硬さ(カルシウムなど)
  • 有機質……骨の強靭さ(タンパク質など)

強靭さとは、強くて粘りがあること。

柔軟でしなやかなこと、を表します。

※Wikipediaより引用

カルシウムが不足すると、硬さがなくなり骨が脆くなります。

いわゆる骨粗鬆症と呼ばれ、少しのダメージで骨が折れてしまったりします。

骨と骨のつなぎ目には軟骨、関節の周りには膜(関節膜)、外側には靭帯があり、関節部分を補強しています。

画像検索すると分かりやすいイメージが出てきます。

どんなキーワードでも出てきますが、「骨  断面図」での検索には注意してください。

無数の穴が空いている骨の画像が出てきます。

気持ち悪いと感じる人もいますし、私は苦手でした。

※このワード検索はおすすめしません。調べるなら自己責任でお願いします

筋組織

筋組織の種類と特徴

筋組織(きんそしき)は、いわゆる筋肉のことです。

骨格筋(こっかくきん)、平滑筋(へいかつきん)、心筋(しんきん)の3つにわけられます。

  • 骨格筋……関節を動かす筋肉
  • 平滑筋……内臓の筋肉
  • 心筋……心臓の筋肉

まず筋肉は、横紋筋(おうもんきん)なのか、平滑筋なのかにわけられます。

横紋筋は、見た目が横長の紋様に見えるためそう呼ばれます。

ボーダーラインのような、しましま模様をしています。

この横紋筋に分類されるのが、骨格筋と心筋です。

骨格筋は、私たちが想像できる一般的な筋肉のことです。

関節を動かし、骨ともつながっています。

随意筋(ずいいきん)なので、自分の意思で自由に動かすことができます。

心筋はその名の通り、心臓を動かすための筋肉です。

不随意筋(ふずいいきん)なので、無意識でも動いています。

もし自分の意思で止まったりしたら、命が終わります。

平滑筋は、内臓の筋肉です。

メインは、胃などの消化管の壁・血管の壁・膀胱で、筋肉っぽくないですが筋肉の種類の1つです。

横紋筋ではないので、見た目はレンガ模様のように折り重なっています。

不随意筋(ふずいいきん)なので、無意識でも動いています。

胃なんか、食物を溶かすために勝手に動いていますしね。

横隔膜について

お腹に横隔膜(おうかくまく)という組織がありますが、膜ではありません。

筋肉であり、そして骨格筋に分類されます。

横隔膜のけいれんが、しゃっくりの原因となります。

余談ですが、しゃっくりの1番効く止め方をご紹介します。

腹式呼吸で限界まで息を吸って、しばらく息を止めます。

そうすると、高確率で横隔膜のけいれんが収まります。

(しゃっくりが再び出たら、やり直してください)

元吹奏楽部だった、私のおすすめのしゃっくりの止め方です。

ちなみに腹式呼吸とは、お腹の力で息を吸う呼吸法です。

腹式呼吸を極めると腹筋の筋肉がつくので、お腹がへっこみます。

まとめ:皮膚、骨、筋組織について

  • 皮膚は3層構造から成り立つ
  • メラニン色素は表皮の最下層で産生
  • アポクリン腺とエクリン腺のはたらき
  • 骨の基本構造4つ
  • 骨吸収と骨形成の流れ
  • 骨格筋、平滑筋、心筋の特徴

外皮系、骨格系、筋組織は、意外と見落としがちな項目だったりします。

第2章の中でも、覚える範囲が少なくそこまで難しくないためです。

医薬品には、皮膚に塗る薬、毛髪薬、筋肉痛や関節痛の痛みをおさえる薬など、日常的に接点があるものが多いです。

合格後に一度見直してみるのも、ありですね。

▶︎【登録販売者試験】第2章の人体の覚え方・解説まとめ

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