- 生薬を、一覧表から探したい
- 登録販売者試験に出てくる生薬を調べたい
- テキストの生薬一覧表が使いにくい
- 生薬の名前はわかるのに、作用がわからない
こんな悩みを解決します。
このページは、登録販売者試験に出てくる生薬の一覧表です。
あなたの調べたい生薬が、すぐに見つかります。
生薬を今すぐ調べたい人は、下記のリンクからどうぞ。
» 登録販売者試験範囲の生薬一覧
(薬・作用の順)
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(あいうえお順)
【登録販売者試験対策】生薬一覧表について
- 試験範囲の生薬の一覧表です
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生薬一覧表の項目について
生薬一覧表の項目です。
【生薬名】 … 生薬の名前
【基源】 … 生薬の素となる植物・動物・鉱物
【作用】 … 生薬の作用・効果
【出てくる項目】 … どの項目(医薬品の分類)に出てくるか
【補足】 … 補足情報
【漢方】 … この生薬が含まれている漢方
試験対策用・漢方の覚え方については、下記をどうぞ。
» 【漢方の覚え方】登録販売者試験対策・重要キーワードまとめ
漢方の一覧表もあります。
» 登録販売者のための漢方一覧表【試験対策・実務向け】
登録販売者試験範囲の生薬成分一覧
登録販売者試験範囲の生薬成分の一覧表です。
かぜ薬の生薬成分
【かぜ薬】解熱作用のある成分
※ゴオウ(牛黄)は「強心薬」に飛びます
ジリュウ(地竜)
【基源】
フトミミズ科、ミミズの内部を取り除いたもの
【作用】
解熱
【出てくる項目】
かぜ薬、解熱鎮痛薬
ショウキョウ(生姜)
【基源】
ショウガ科、ショウガの根茎
【作用】
解熱、健胃(香り)
【出てくる項目】
かぜ薬、解熱鎮痛薬、胃の薬
【補足】
食品として知られているショウガです。
発汗を促進して解熱、香りで健胃の作用があります。
ケイヒ(桂皮)
【基源】
クスノキ科、シンナモムム・カッシアの樹皮
【作用】
解熱、健胃(香り)
【出てくる項目】
かぜ薬、解熱鎮痛薬、胃の薬
【補足】
ケイヒ(桂皮)=シナモンの皮です。
発汗を促進するため解熱作用、シナモンの香りにより健胃作用があります。
カッコン(葛根)
【基源】
マメ科、クズの根
【作用】
解熱、鎮痙
【出てくる項目】
かぜ薬、解熱鎮痛薬
サイコ(柴胡)
【基源】
セリ科、ミシマサイコの根
【作用】
抗炎症、鎮痛、解熱
【出てくる項目】
かぜ薬、内用痔疾用薬
ボウフウ(防風)
【基源】
セリ科、ボウフウの根
【作用】
発汗、解熱、鎮痛、鎮痙
【出てくる項目】
かぜ薬
ショウマ(升麻)
【基源】
キンポウゲ科、サラシナショウマなどの根茎
【作用】
発汗、解熱、解毒、消炎
【出てくる項目】
かぜ薬
【かぜ薬】鎮痛作用のある成分
※「婦人薬」に飛びます
【かぜ薬】アドレナリン作動成分
※「鎮咳去痰薬」に飛びます
【かぜ薬】鎮咳成分
※「鎮咳去痰薬」に飛びます
【かぜ薬】去痰成分
※上記の生薬は「鎮咳去痰薬」に飛びます
【かぜ薬】抗炎症成分
カンゾウ(甘草)
【基源】
マメ科、ウラルカンゾウまたはグリキルリザ・ブラブラの根
【作用】
抗炎症、健胃(小児の疳を適応症とする漢方)
【出てくる項目】
かぜ薬、解熱鎮痛薬、小児鎮静薬、鎮咳去痰薬、胃の薬、内用痔疾用薬、婦人薬、内服アレルギー薬
【補足】
カンゾウ(甘草)は、さまざまな薬、たくさんの漢方製剤に含まれます。
そのため試験では「カンゾウが含まれていない漢方はどれか」といった問題が出題されやすい傾向です。
カミツレ
【基源】
キク科、カミツレの頭花
【作用】
抗炎症、抗菌、発汗
【出てくる項目】
かぜ薬、歯槽膿漏薬
【補足】
カミツレは、アズレンという抗炎症成分を含みます。
ちなみにハーブティーで有名な「カモミール」の日本名です。
【かぜ薬】かぜの諸症状を緩和する作用のある成分
※ニンジン(人参)は「強心薬」、チクセツニンジン(竹節人参)は「毛髪用薬」に飛びます
解熱鎮痛薬の生薬成分
【解熱鎮痛薬】解熱作用のある成分
※「かぜ薬」に飛びます
【解熱鎮痛薬】鎮痛作用のある成分
※シャクヤク(芍薬)、ボタンピ(牡丹皮)は「婦人薬」に飛びます
【解熱鎮痛薬】抗炎症成分
※「かぜ薬」に飛びます
【解熱鎮痛薬】鎮静成分
※「催眠鎮静薬」に飛びます
催眠鎮静薬の生薬成分
【催眠鎮静薬】鎮静作用
サンソウニン(酸棗仁)
【基源】
クロウメモドキ科、サネブトナツメの種子
【作用】
鎮静
【出てくる項目】
催眠鎮静薬、婦人薬
カノコソウ(鹿子草)
【基源】
オミナエシ科、カノコソウの根
【作用】
鎮静
【出てくる項目】
解熱鎮痛薬、催眠鎮静薬、婦人薬
チャボトケイソウ
【基源】
ケイソウ科、トケイソウの茎や葉
【作用】
鎮静
【出てくる項目】
催眠鎮静薬
【補足】
チャボトケイソウは別名が多く、パッシフローラ、パッションフラワー、時計草などがあります。
ホップ
【基源】
アサ科、ホップの果穂
【作用】
鎮静
【出てくる項目】
催眠鎮静薬
【補足】
ホップは、ビール(お酒)の原料だったりします。
【催眠鎮静薬】相互作用に関わる食品
セントジョーンズワート
【基源】
オミナエシ科、セイヨウオトギリソウの地上部
【作用】
鎮静
【出てくる項目】
催眠鎮静薬
【補足】
厳密には生薬ではなくハーブですが、催眠鎮静薬の相互作用に出てきます。
食品として流通しているため、催眠鎮静薬に配合される生薬成分との相互作用に注意してください。
小児鎮静薬の生薬成分
【小児鎮静薬】含まれる成分
※カンゾウ(甘草)は「かぜ薬」、ゴオウ(牛黄)、ジャコウ(麝香)、レイヨウカク(羚羊角)、ジンコウ(沈香)、リュウノウ(竜脳)、ニンジン(人参)は「強心薬」、チョウジ(丁子)、ユウタン(熊胆)、動物胆は「胃の薬」、サフランは「婦人薬」に飛びます
鎮咳去痰薬の生薬成分
【鎮咳去痰薬】鎮咳成分
ハンゲ(半夏)
【基源】
サトイモ科、カラスビシャクの外皮を取り除いた茎
【作用】
鎮咳
【出てくる項目】
鎮咳去痰薬
【補足】
中枢性の非麻薬性鎮咳成分に分類されます。
キョウニン(杏仁)
【基源】
バラ科、アンズの種子
【作用】
鎮咳、延髄の呼吸・咳嗽中枢の鎮静
【出てくる項目】
鎮咳去痰薬
ナンテンジツ(南天実)
【基源】
メギ科、シロミナンテンまたはナンテンの果実
【作用】
咳止め
【出てくる項目】
かぜ薬、鎮咳去痰薬
ゴミシ(五味子)
【基源】
マツブサ科、チョウセンゴミシの果実
【作用】
強壮、鎮咳
【出てくる項目】
鎮咳去痰薬、滋養強壮保険薬
【補足】
名前の由来は「5つの味を持つ子(子=果実)」という意味です。
実際のところ、かなりすっぱいそうです。
【鎮咳去痰薬】去痰成分
オウヒ(桜皮)
【基源】
バラ科、ヤマザクラの樹皮
【作用】
去痰
【出てくる項目】
かぜ薬、鎮咳去痰薬
キキョウ(桔梗)
【基源】
キキョウ科、キキョウの根
【作用】
咳、去痰
【出てくる項目】
かぜ薬、鎮咳去痰薬
セネガ
【基源】
ヒメハギ科、セネガまたはヒロハセネガの根
【作用】
去痰
【出てくる項目】
かぜ薬、鎮咳去痰薬
オンジ(遠志)
【基源】
ヒメハギ科、イトヒメハギの根
【作用】
去痰
【出てくる項目】
鎮咳去痰薬
セキサン(石蒜)
【基源】
ヒガンバナ科、ヒガンバナの鱗茎(球根)
【作用】
去痰
【出てくる項目】
かぜ薬、鎮咳去痰薬
【補足】
セキサンから抽出したエキスは「白色濃厚セキサノール」と呼ばれます。
市販の鎮咳去痰薬などに配合されています。
【鎮咳去痰薬】鎮咳・去痰成分
シャゼンソウ(車前草)
【基源】
オオバコ科、オオバコの草
【作用】
去痰
【出てくる項目】
かぜ薬、鎮咳去痰薬
【補足】
車前草(シャゼンソウ)の名前の由来は、牛車や馬車が通る道ばたによく生えているためです。
また、車前子(シャゼンシ)はオオバコの種子を乾燥したものです。
バクモンドウ(麦門冬)
【基源】
ユリ科、ジャノヒゲの根
【作用】
鎮咳、去痰、滋養強壮
【出てくる項目】
鎮咳去痰薬
【鎮咳去痰薬】気管支拡張成分
マオウ(麻黄)
【基源】
マオウ科、マオウまたはエフェドラ・エクイセチナの茎
【作用】
気管支拡張、発汗促進、利尿
【出てくる項目】
かぜ薬、鎮咳去痰薬
【補足】
マオウ(麻黄)は、エフェドリンという成分を含みます。
そのため、マオウ=エフェドリンというイメージでOKです。
【鎮咳去痰薬】抗炎症成分
※カンゾウ(甘草)は「かぜ薬(抗炎症成分)」に飛びます
去痰成分の注意点
去痰成分のセネガ、オンジは糖尿病の検査値に影響する成分です。
糖尿病が改善したと誤認させるおそれがあるため、1日に摂取できる最大配合量が決まっています。
- セネガ…1.2g
- オンジ…1.0g
この数値以上含有される製品では、添付文書の「使用上の注意」にて「成分および分量に関する注意」として記載されます。
口腔咽喉薬・含嗽薬の生薬成分
【口腔咽喉薬・含嗽薬】口腔粘膜のひきしめ作用のある成分
ラタニア
【基源】
クラメリア科、クラメリア・トリアンドラの根
【作用】
口腔粘膜のひきしめ
【出てくる項目】
口腔咽喉薬、含嗽薬、歯槽膿漏薬
【補足】
歯槽膿漏薬においては、抗炎症、抗菌作用なども期待されます。
ミルラ(没薬)
【基源】
カンラン科、ミルラノキの樹脂
【作用】
口腔粘膜のひきしめ、抗菌
【出てくる項目】
口腔咽喉薬、含嗽薬、歯槽膿漏薬
【補足】
歯槽膿漏薬においては、抗炎症、抗菌作用なども期待されます。
【口腔咽喉薬・含嗽薬】芳香による清涼感のある成分
※ウイキョウ油(茴香)、チョウジ(丁子)は「胃の薬」、ハッカ(薄荷)、ユーカリは「皮膚用薬」に飛びます
胃の薬の生薬成分
【胃の薬】制酸成分
ボレイ(牡蠣)
【基源】
イボタガキ科、カキの貝殻
【作用】
制酸
【出てくる項目】
胃の薬
【補足】
ボレイ(牡蠣)の主成分は炭酸カルシウムです。
【胃の薬】健胃成分(苦味)
オウレン(黄連)
【基源】
キンポウゲ科、オウレンまたはコプティス・キネンシスの根茎
【作用】
健胃(苦味)、止瀉、収斂、抗菌、抗炎症
【出てくる項目】
胃の薬(健胃成分)、腸の薬(止瀉収斂成分、腸内殺菌成分)、婦人薬(胃腸症状への作用)
センブリ(千振)
【基源】
リンドウ科、センブリの全草
【作用】
健胃(苦味)、止瀉
【出てくる項目】
胃の薬
【補足】
センブリの名前の由来は「千回ぶり返して苦い」といわれることからです。
実際に、けっこう苦いそうです。
ゲンチアナ
【基源】
リンドウ科、ゲンチアナの根
【作用】
健胃(苦味)
【出てくる項目】
胃の薬
リュウタン(竜胆)
【基源】
リンドウ科、トウリンドウなどの根
【作用】
健胃(苦味)
【出てくる項目】
胃の薬
【胃の薬】健胃成分(香り)
※ケイヒ(桂皮)、ショウキョウ(生姜)は「かぜ薬」に飛びます
コウボク(厚朴)
【基源】
モクレン科、ホオノキなどの樹皮
【作用】
健胃(香り)
【出てくる項目】
胃の薬
チョウジ(丁子)
【基源】
フトモモ科、チョウジの蕾(つぼみ)
【作用】
健胃(香り)
【出てくる項目】
口腔咽喉薬、胃の薬、小児鎮静薬、歯槽膿漏薬
【補足】
チョウジ油は、口腔咽喉薬は清涼感、歯槽膿漏薬は殺菌消毒成分として作用します。
チンピ(陳皮)
【基源】
ミカン科、ウンシュウミカンの皮
【作用】
健胃(香り)
【出てくる項目】
胃の薬
ソウジュツ(蒼朮)
【基源】
キク科、ホソバオケラなどの根茎
【作用】
健胃(香り)
【出てくる項目】
胃の薬、婦人薬
ビャクジュツ(白朮)
【基源】
キク科、オケラまたはオオバナオケラの根茎
【作用】
健胃(香り)
【出てくる項目】
胃の薬、婦人薬
ウイキョウ(茴香)
【基源】
セリ科、ウイキョウの果実
【作用】
健胃(香り)
【出てくる項目】
胃の薬、口腔咽喉薬
【補足】
ウイキョウ油には、口腔咽喉薬で芳香による清涼感の作用があります。
オウゴン(黄芩)
【基源】
シソ科、コガネバナの根
【作用】
健胃(香り)、抗炎症、痔の改善、止血
【出てくる項目】
胃の薬(健胃作用)、内用痔疾用薬(抗炎症、痔の改善、止血作用)
【胃の薬】利胆成分
ユウタン(熊胆)
【基源】
クマ科、ヒグマの胆汁を乾燥させたもの
【作用】
健胃(苦味)、利胆
【出てくる項目】
小児鎮静薬、強心薬、胃の薬(健胃、利胆作用)
動物胆
【基源】
ウシなどの胆汁を乾燥させたもの
【作用】
健胃(苦味)、利胆
【出てくる項目】
小児鎮静薬、強心薬、胃の薬(健胃、利胆作用)
【胃の薬】胃粘膜保護成分
アカメガシワ(赤芽槲)
【基源】
トウダイグサ科、アカメガシワの樹皮
【作用】
胃粘膜保護
【出てくる項目】
胃の薬
【胃の薬】抗炎症成分
※カンゾウ(甘草)は「かぜ薬(抗炎症成分)」に飛びます
【胃の薬】蒼朮と白朮のちがい
蒼朮と白朮は、基原も作用も似ていますが微妙にちがいます。
健胃作用は同じですが、蒼朮は発汗に作用、白朮は止汗に作用すると区別されています。
※本草網目より
腸の薬の生薬成分
【腸の薬】整腸成分
ケツメイシ(決明子)
【基源】
マメ科、エビスグサまたはカッシア・トーラの種子
【作用】
整腸
【出てくる項目】
腸の薬
ゲンノショウコ(現の証拠)
【基源】
フクロソウ科、ゲンノショウコの地上部
【作用】
整腸
【出てくる項目】
胃の薬
アセンヤク(阿仙薬)
【基源】
アカネ科、ガンビールの葉
【作用】
整腸
【出てくる項目】
胃の薬
【腸の薬】止瀉収斂成分
※オウバク(黄柏)、オウレン(黄連)は「胃の薬」に飛びます。
ゴバイシ(五倍子)
【基源】
ウルシ科、ヌルデの葉の上にできた虫のこぶ
【作用】
収斂、止瀉
【出てくる項目】
腸の薬
【腸の薬】腸内殺菌成分
※「胃の薬」に飛びます。
【腸の薬】吸着成分
カオリン
【基源】
カオリナイトからできる粘土
【作用】
吸着、止瀉
【出てくる項目】
腸の薬(止瀉薬)
【補足】
カオリンの基源は試験に出ませんが、知っておくと良いです。
作用は覚えてください。
薬用炭
【基源】
医薬品として定められた品質の活性炭
【作用】
吸着、止瀉
【出てくる項目】
腸の薬(止瀉薬)
【補足】
薬用炭は体内に吸収されません。
異常発酵した物質を吸着した後、糞便とともに排出されます。
また、薬用炭の基源は試験に出ませんが、知っておくと良いです。
作用は覚えてください。
【腸の薬】小腸刺激性瀉下成分
ヒマシ油
【基源】
トウダイグサ科、トウゴマの種子の油
【作用】
瀉下(小腸刺激)
【出てくる項目】
腸の薬(瀉下薬)
【補足】
ヒマシ油は3歳未満、妊婦、授乳中は使用不可です。
【腸の薬】大腸刺激性瀉下成分
センナ
【基源】
マメ科、チンネベリセンナまたはアレキサンドリアセンナの小葉
【作用】
瀉下(大腸刺激)
【出てくる項目】
腸の薬(瀉下薬)、内用痔疾用薬(痔の改善)
【補足】
センナにはセンノシドという成分が含まれます。
間違えやすいですが、センノシドは成分名、センナは生薬名です。
ダイオウ(大黄)
【基源】
タデ科、ショウヨウダイオウなどの根茎
【作用】
瀉下(大腸刺激)、内用痔疾用薬(痔の改善作用)
【出てくる項目】
腸の薬(瀉下薬)、内用痔疾用薬、婦人薬
【補足】
ダイオウ(大黄)にはセンノシドが含まれます。
アロエ
【基源】
ユリ科、ケープアロエなどの液汁を乾燥させたもの
【作用】
瀉下(大腸刺激)
【出てくる項目】
腸の薬(瀉下薬)
ジュウヤク(十薬)
【基源】
ドクダミ科、ドクダミの地上部
【作用】
瀉下(大腸刺激)
【出てくる項目】
腸の薬(瀉下薬)
ケンゴシ(牽牛子)
【基源】
ヒルガオ科、アサガオの種子
【作用】
瀉下(大腸刺激)
【出てくる項目】
腸の薬(瀉下薬)
【腸の薬】膨潤性瀉下成分
プランタゴ・オバタ
【基源】
オオバコ科、オオバコの種皮
【作用】
瀉下(膨潤性)
【出てくる項目】
腸の薬(瀉下薬)
【補足】
プランタゴ・オバタはオオバコの種皮による食物繊維が豊富です。
その食物繊維が水分を吸収し、糞便のかさを増やしてやわらかくします。
胃腸鎮痛鎮痙薬の生薬成分
【胃腸鎮痛鎮痙薬】抗コリン成分
ロートコン(ロートエキス)
【基源】
ナス科、ハシリドコロの根
【作用】
胃液分泌抑制、鎮痛鎮痙、鎮暈、抗コリン作用
【出てくる項目】
鎮暈薬(酔い止め薬)、腸の薬、胃腸鎮痛鎮痙薬、外用痔疾用薬
【補足】
生薬のロートコンのエキスを抽出したものを、ロートエキスと呼びます。
【胃腸鎮痛鎮痙薬】鎮痛鎮痙作用のある成分
※シャクヤク(芍薬)は「婦人薬」に飛びます
エンゴサク(延胡索)
【基源】
ケシ科、エンゴサクの塊茎
【作用】
鎮痛鎮痙
【出てくる項目】
胃腸鎮痛鎮痙薬
駆虫薬の生薬成分
【駆虫薬】回虫にけいれんを起こさせる成分
マクリ
【基源】
フジマツモ科、マクリの全藻
【作用】
回虫の駆除
【出てくる項目】
駆虫薬
【補足】
マクリは、カイニン酸という成分を含みます。
強心薬の生薬成分
【強心薬】強心成分
センソ
【基源】
ヒキガエル科、シナヒキガエルなどの毒腺
【作用】
強心
【出てくる項目】
強心薬
【補足】
微量でも強い強心作用があります。
皮膚や粘膜に触れてしまうと、局所麻酔作用を表します。
そのため噛まずに服用する必要があります。(噛み砕くと舌などが麻痺する)
一般用医薬品だと、センソは1日用量中が5mg以下と決められています。
5mgを超えるセンソは、劇薬に指定される通常用量で使用しても、吐き気や嘔吐の副作用が現れることがあります。
ゴオウ(牛黄)
【基源】
ウシ科、ウシの胆嚢(たんのう)の中にできた結石
【作用】
強心、血圧降下、鎮静、解熱
【出てくる項目】
かぜ薬、小児鎮静薬、強心薬、滋養強壮保険薬
ジャコウ(麝香)
【基源】
シカ科、ジャコウジカの雄(オス)の麝香腺
【作用】
強心、鎮静、呼吸機能を高める
【出てくる項目】
小児鎮静薬、強心薬
【補足】
試験問題で「ジャコウジカの雌(メス)」と出てきたら、×間違いです。
ロクジョウ(鹿茸)
【基源】
シカ科、マンシュウアカジカの雄(オス)の幼角
【作用】
強心、強壮、血行促進
【出てくる項目】
強心薬、滋養強壮保険薬
【強心薬】強心成分以外の配合成分
※動物胆、ユウタン(熊胆)は「胃の薬」、サフランは「婦人薬」に飛びます
リュウノウ(竜脳)
【基源】
フタバガキ科、リュウノウジュの樹脂の結晶
【作用】
気付け
【出てくる項目】
小児鎮静薬、強心薬
【補足】
市販薬の六神丸、救心、仁丹などに配合されています。
シンジュ(真珠)
【基源】
ウグイスガイ科、アコヤガイなどの顆粒状物質
【作用】
鎮静
【出てくる項目】
強心薬
レイヨウカク(羚羊角)
【基源】
ウシ科、サイカレイヨウの角
【作用】
鎮静
【出てくる項目】
小児鎮静薬、強心薬
ジンコウ(沈香)
【基源】
ジンチョウゲ科、ジンコウの黒色の樹脂を採取したもの
【作用】
鎮静、健胃、強壮
【出てくる項目】
小児鎮静薬、強心薬
ニンジン(人参)
【基源】
ウコギ科、オタネニンジンの根
【作用】
鎮静、滋養強壮、ストレス抵抗力を高める
【出てくる項目】
かぜ薬、小児鎮静薬、強心薬、婦人薬、滋養強壮保険薬
【補足】
ニンジン(人参)の別名は高麗人参・朝鮮人参で、高級素材だったりします。
野菜のにんじんとは別物です。
インヨウカク(淫羊藿)
【基源】
メギ科、イカリソウなどの地上部
【作用】
強壮、血行促進、強精
【出てくる項目】
強心薬、滋養強壮保険薬
【強心薬】強心成分のそれぞれのちがい
強心成分は4つしかありません。
そして強心作用+αの作用はそれぞれ全て異なります。
- センソ………強心+5mg規制
- ゴオウ………強心+血圧効果
- ジャコウ……強心+呼吸機能
- ロクジョウ…強心+血行促進
その他の循環器用薬の生薬成分
外用痔疾用薬の生薬成分
【外用痔疾用薬】局所刺激成分(冷感)
※ハッカ(薄荷)は「皮膚用薬」に飛びます
【外用痔疾用薬】新陳代謝、殺菌、抗炎症作用のある成分
シコン(紫根)
【基源】
ムラサキ科、ムラサキの根
【作用】
組織修復、新陳代謝促進、抗菌、抗炎症
【出てくる項目】
外用痔疾用薬、内用痔疾用薬、口内炎薬、皮膚用薬
【補足】
白い花を咲かせますが、根っこが紫色をしています。
紫雲膏の色は、シコンの素材の色ともいえます。
ちなみに、シコンの主成分は「シコニン」と呼ばれます。
セイヨウトチノミ
【基源】
トチノキ科、セイヨウトチノキの種子
【作用】
血行促進、抗炎症
【出てくる項目】
外用痔疾用薬、内用痔疾用薬、皮膚用薬
【補足】
セイヨウトチノミは、内服ボラギノールという市販薬に含まれていたりします。
内用痔疾用薬の生薬成分
【内用痔疾用薬】痔の改善作用のある成分
※カンゾウ(甘草)、サイコ(柴胡)は「かぜ薬」、センナ、ダイオウ(大黄)は「腸の薬」、ボタンピ(牡丹皮)、トウキ(当帰)は「婦人薬」に飛びます
カイカ(槐花)
【基源】
マメ科、エンジュの蕾
【作用】
止血
【出てくる項目】
内用痔疾用薬
カイカク(槐角)
【基源】
マメ科、エンジュの果実
【作用】
止血
【出てくる項目】
内用痔疾用薬
その他の泌尿器用薬の生薬成分
泌尿器系の生薬の補足として、
日本薬局方に記載されているキササゲ、サンキライ、ソウハクヒは、煎薬として尿量減少に用いられます。
【泌尿器用薬】泌尿器症状の改善作用がある成分
ウワウルシ
【基源】
ツツジ科、クマコケモモの葉
【作用】
利尿、尿路の殺菌消毒
【出てくる項目】
その他の泌尿器用薬
カゴソウ(夏枯草)
【基源】
シソ科、ウツボグサの花穂(かすい)
【作用】
利尿
【出てくる項目】
その他の泌尿器用薬
キササゲ(木大角豆)
【基源】
ノウゼンカズラ科、キササゲなどの果実
【作用】
利尿
【出てくる項目】
その他の泌尿器用薬
サンキライ(山帰来)
【基源】
ユリ科、ケナシサルトリイバラの塊茎
【作用】
利尿
【出てくる項目】
その他の泌尿器用薬
ソウハクヒ(桑白皮)
【基源】
クワ科、マグワの根皮
【作用】
利尿
【出てくる項目】
その他の泌尿器用薬
モクツウ(木通)
【基源】
アケビ科、アケビまたはミツバアケビの茎を横に切ったもの
【作用】
利尿
【出てくる項目】
その他の泌尿器用薬、婦人薬
ブクリョウ(茯苓)
【基源】
サルノコシカケ科、マツホドの菌核
【作用】
利尿、健胃、鎮静
【出てくる項目】
その他の泌尿器用薬、婦人薬
【補足】
マツホド(松塊)は、松の木の根や切り株などに付着しているキノコです。
キノコの生薬はいくつかありますが、登録販売者試験ではブクリョウ(茯苓)だけ出てきます。
婦人薬の生薬成分
【婦人薬】鎮静、鎮痛、女性の滞っている月経を促す作用
サフラン
【基源】
アヤメ科、サフランの柱頭
【作用】
鎮静、鎮痛、女性の滞っている月経を促す
【出てくる項目】
小児鎮静薬、強心薬、婦人薬
【補足】
その他の循環器系薬に出てくるコウカ(紅花)という生薬と、血行促進する作用が似ています。
コウブシ(香附子)
【基源】
カヤツリグサ科、ハマスゲの根茎
【作用】
鎮静、鎮痛、女性の滞っている月経を促す
【出てくる項目】
かぜ薬、婦人薬
【婦人薬】血行改善、血色不良、冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛作用
センキュウ(川芎)
【基源】
セリ科、センキュウの根茎
【作用】
血行改善、冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛
【出てくる項目】
かぜ薬、婦人薬、滋養強壮保険薬
トウキ(当帰)
【基源】
セリ科、トウキの根
【作用】
血行促進、冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛
【出てくる項目】
内用痔疾用薬、婦人薬、滋養強壮保険薬
ジオウ(地黄)
【基源】
ゴマノハグサ科、ヤマノイモまたはナガイモの根
【作用】
血行改善、冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛
【出てくる項目】
婦人薬、滋養強壮保険薬
【婦人薬】鎮痛、鎮痙作用
シャクヤク(芍薬)
【基源】
ボタン科、シャクヤクの根
【作用】
鎮痛鎮痙、鎮静
【出てくる項目】
解熱鎮痛薬、胃腸鎮痛鎮痙薬、婦人薬
ボタンピ(牡丹皮)
【基源】
ボタン科、ボタンの根皮
【作用】
鎮静鎮痙、鎮静
【出てくる項目】
解熱鎮痛薬、内用痔疾用薬、婦人薬
【婦人薬】鎮静作用
※サンソウニン(酸棗仁)は「催眠鎮静薬」、カノコソウ(鹿子草)は「解熱鎮痛薬」に飛びます
【婦人薬】抗炎症作用
※カンゾウ(甘草)は「かぜ薬」に飛びます
【婦人薬】胃腸症状への効果
※オウレン(黄連)、ソウジュツ(蒼朮)、ビャクジュツ(白朮)は「胃の薬」、ダイオウ(大黄)は「腸の薬」に飛びます
【婦人薬】利尿作用
※モクツウ(木通)、ブクリョウ(茯苓)は「その他の泌尿器用薬」に飛びます
内服アレルギー薬の生薬成分
【内服アレルギー薬】抗炎症成分
※カンゾウ(甘草)は「かぜ薬(抗炎症成分)」に飛びます
【内服アレルギー薬】アレルギー症状を緩和する成分
皮膚用薬の生薬成分
【皮膚用薬】局所刺激成分(冷感)
ハッカ(薄荷)
【基源】
シソ科、ハッカの地上部
【作用】
清涼感、かゆみを抑える、血行促進、鎮痛・鎮痒(ちんよう)
【出てくる項目】
口腔咽喉薬、外用痔疾用薬、皮膚用薬、歯痛薬
【補足】
ハッカ(薄荷)の作用は、ハッカ特有の冷感刺激によるものです。
ユーカリ
【基源】
フトモモ科、ユーカリノキの葉
【作用】
血行促進、鎮痛、鎮痒
【出てくる項目】
口腔咽喉薬、皮膚用薬、歯痛薬
【補足】
ユーカリの作用は、ユーカリ特有の冷感刺激によるものです。
【皮膚用薬】局所刺激成分(温感)
トウガラシ(唐辛子)
【基源】
ナス科、トウガラシの果実
【作用】
血行促進
【出てくる項目】
皮膚用薬
【補足】
トウガラシ(唐辛子)の作用は、トウガラシ特有の温感刺激によるものです。
【皮膚用薬】抗炎症、血行促進の作用のある成分
※オウバク(黄柏)は「胃の薬(健胃成分)」、セイヨウトチノミは「外用痔疾用薬」に飛びます。
アルニカ
【基源】
キク科、アルニカ
【作用】
抗炎症、血行促進
【出てくる項目】
皮膚用薬
【補足】
市販の湿布には、アルニカチンキ(アルニカを凝縮したエキス)が配合されているものがあります。
サンシシ(山梔子)
【基源】
アカネ科、クチナシの果実
【作用】
抗炎症、血行促進
【出てくる項目】
皮膚用薬、歯痛薬
【皮膚用薬】保湿成分
オリブ油
【基源】
モクセイ科、オリーブの果実の油
【作用】
皮膚の乾燥改善
【出てくる項目】
角質軟化薬
【補足】
オリブ油は、医薬品として日本薬局方に収載されています。
参考に、健栄製薬の製品は「皮膚の保護、かぶれに」と記載されています。
抗真菌薬の生薬成分
【抗真菌薬】抗真菌成分
モクキンピ(木槿皮)
【基源】
アオイ科、ムクゲの幹皮
【作用】
皮膚糸状菌の増殖抑制
【出てくる項目】
抗真菌薬
毛髪用薬の生薬成分
【毛髪用薬】毛髪用薬の成分
カシュウ(何首烏)
【基源】
タデ科、ツルドクダミの塊根
【作用】
頭皮の脂質代謝を高める、余分な皮脂を取り除く
【出てくる項目】
毛髪用薬、滋養強壮保険薬
【漢方】
実は当帰飲子に含まれています。
(皮膚が乾燥する人、皮膚炎)
チクセツニンジン(竹節人参)
【基源】
ウコギ科、トチバニンジンの根茎
【作用】
血行促進、抗炎症
【出てくる項目】
かぜ薬、毛髪用薬
ヒノキチオール
【基源】
ヒノキ科、タイワンヒノキなどの精油
【作用】
抗菌、血行促進、抗炎症
【出てくる項目】
毛髪用薬、歯槽膿漏薬
毛髪用薬の生薬のそれぞれのちがい
- カシュウ………脂質、皮脂
- チクセツニンジン…血行促進、抗炎症
- ヒノキチオール…抗菌、血行促進、抗炎症
歯痛薬の生薬成分
【歯痛薬】冷感刺激成分
※ハッカ(薄荷)、ユーカリは「皮膚用薬」に飛びます
【歯痛薬】抗炎症成分
※サンシシ(山梔子)は「皮膚用薬」に飛びます
歯槽膿漏薬の生薬成分
【歯槽膿漏薬】殺菌消毒成分
※ヒノキチオールは「毛髪用薬」、チョウジ(丁子)は「胃の薬」に飛びます
【歯槽膿漏薬】抗炎症、抗菌作用のある成分
※カミツレは「かぜ薬(抗炎症成分)」、ラタニア、ミルラ(没薬)は「口腔咽喉薬」に飛びます
口内炎薬の生薬成分
【口内炎薬】組織修復促進、抗菌作用のある成分
※シコン(紫根)は「外用痔疾用薬」に飛びます
滋養強壮保険薬の生薬成分
【滋養強壮保険薬】ストレス抵抗力を高める作用
※ニンジン(人参)は「強心薬」に飛びます
【滋養強壮保険薬】強壮、鎮静、鎮痛、冷えの緩和作用
※ジオウ(地黄)、トウキ(当帰)、センキュウ(川芎)は「婦人薬」に飛びます
【滋養強壮保険薬】強心作用
※ゴオウ(牛黄)、ロクジョウ(鹿茸)は「強心薬」に飛びます
【滋養強壮保険薬】強壮作用
※インヨウカク(淫羊藿)は「強心薬」に飛びます
ハンピ(反鼻)
【基源】
内臓を取り除いたマムシ
【作用】
強壮、血行促進、強精
【出てくる項目】
滋養強壮保険薬
【滋養強壮保険薬】肌荒れ、いぼに作用
ヨクイニン(薏苡仁)
【基源】
イネ科、ハトムギの種子
【作用】
肌荒れ、いぼ
【出てくる項目】
滋養強壮保険薬
生薬一覧にのみ記載されている生薬
どの薬に配合されているか手引きには書かれておらず、生薬一覧にのみ記載されている生薬です。
サンザシ(山査子)
【基源】
バラ科、サンザシの偽果
【作用】
健胃、消化促進
【漢方】
試験範囲外の漢方(加味平胃散、啓脾湯など)に配合されています。
登録販売者試験の生薬索引
登録販売者試験の生薬を、あいうえお順で調べられるように索引にしました。
生薬の作用がわからなくても、生薬の名前から逆引きできます。
生薬一覧(あ行)
生薬一覧(か行)
生薬一覧(さ行)
生薬一覧(た行)
生薬一覧(な行)
生薬一覧(は行)
生薬一覧(ま行)
生薬一覧(や行)
生薬一覧(ら行)
漢方の一覧表は、下記をどうぞ。