【鎮咳去痰成分】登録販売者試験対策・解説まとめ

・鎮咳成分と去痰成分のちがいがわからない。

・どちらもややこしくて、作用が覚えられない。

・鎮咳去痰成分の覚え方が知りたい。

そんな悩みを、解決します。

この記事では、鎮咳成分と去痰成分のちがい、麻薬性鎮咳成分の注意点を紹介しています。

さらに、鎮咳成分と去痰成分をそれぞれ覚えられる、語呂合わせを紹介しています。

実際に、私も試験勉強で活用して、現在登録販売者として働いています。

鎮咳去痰成分をなかなか覚えられないなら、このままご覧ください。

はじめに:鎮咳成分と去痰成分のちがい

テキストや試験範囲の手引きには「鎮咳去痰薬(ちんがいきょたんやく)」と表記されています。

しかし厳密には、鎮咳成分と去痰成分にわかれています。
それぞれの作用と効果は別々になっているんですね。

✔︎ 鎮咳成分 … 咳をしずめる作用
✔︎ 去痰成分 … たんを切る、分泌をおさえる作用

上記のとおり、作用が全くちがいます。

最初は混同しがちですが、ひっかけ問題として出題されることもあるので、しっかりおさえておきましょう。

咳止め薬の例

たんの絡みはそこまで無くて、咳をとにかく止めたいなら、鎮咳成分がメインに入った咳どめ薬が有効です。

例えば、咳どめ薬で有名な市販薬だと、エスエスブロン錠があります。

・ジヒドロコデインリン(鎮咳成分)
・dl-メチルエフェドリン(気管支拡張成分)
・クロルフェニラミン(抗ヒスタミン成分)
・無水カフェイン(鎮痛作用補助)

鎮咳成分がメインですが、気管支を拡張して喉を広げる「気管支拡張成分」も配合されています。

咳をおさえつつ、呼吸を楽にする薬ということがわかります。

去痰薬の例

咳は出ないけど、たんの切れを良くしたい場合、去痰成分のみの薬があります。

有名どころだと、ストナ去たんカプセルです。

・L-カルボシステイン(去痰成分)
・ブロムヘキシン(去痰成分)

この薬には、鎮咳成分は配合されていません。

去痰成分が2種類配合されており、たんを除去するために特化した薬となっています。

登録販売者試験の鎮咳成分について

鎮咳成分と呼ばれる、咳を止める成分は2つのカテゴリにわけられます。

  • 麻薬性(まやくせい)鎮咳成分
  • 非麻薬性(ひまやくせい)鎮咳成分

それぞれ詳しく見ていきましょう。

麻薬性鎮咳成分

麻薬性鎮咳成分は、2種類あります。

  • コデイン
  • ジヒドロコデイン

「麻薬性」と呼ばれる理由は、依存性のある成分だからです。

長期連用や大量摂取の可能性があり、最終的に薬物依存問題につながるおそれがあります。

胎児や新生児にも影響することから、妊娠・授乳している人は使用不可となっています。

そのため12歳未満の小児も禁止されています。

また、胃腸運動を低下させるため、便秘の副作用があります。

ひっかけ問題で「胃腸運動を低下させるため、下痢の副作用がある」と出たら、×間違いです。

麻薬性鎮咳成分の薬物乱用について

気軽に買うことができる市販薬で、薬物乱用をするケースが増えています。

ドラッグストアやネット通販で薬を大量に購入して、本来の使い方を無視して使用している(薬物乱用)ということです。

詳細が気になる人は、下記の記事をご覧ください。

» 参考:一日に700錠も…蔓延するせき止め薬「乱用」はなぜ、なくならないのか(外部リンク)

序盤で紹介した、エスエスブロン錠について、書かれています。

ちなみに、コデインは医療用で鎮痛薬や麻酔にも使われる成分、モルヒネと同じ基本構造です。

非麻薬性鎮咳成分

非麻薬性の鎮咳成分は、5種類あります。

  • ノスカピン
  • チペピジン
  • クロペラスチン
  • ジメモルファン
  • デキストロメトルファン

先ほど紹介した「麻薬性」鎮咳成分は12歳未満の小児禁止ですが、こちらの「非麻薬性」鎮咳成分は年齢制限がありません。

そのため、子供用の咳どめ薬には「非麻薬性」鎮咳成分が配合されています。

登録販売者試験の去痰成分について

去痰成分は、たんを取り除く作用ですが、成分によって作用の成り立ちがちがいます。

  • グアイフェネシン
  • グアヤコールスルホン酸
  • クレゾールスルホン酸

上記の3種類は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進します。

つまり、のどからちゅるんと、たんを出してくれます。

「グアヤコールスルホン酸は粘液の分泌を減らす」といった内容の問題が出たら、×間違いです。

  • エチルシステイン
  • メチルシステイン
  • カルボシステイン

「〜システイン」と語尾につく成分は、粘性を減らす作用があります。

ネバネバした痰を溶かすイメージですね。

試験問題で別の作用になっている場合もあるので、成分名と合わせて覚えます。

例えば「メチルシステインは気道粘膜からの粘性の分泌を促進する」なら、答えは×間違いです。

メチルシステインは粘性を促進するのではなく、減少させます。

また、カルボシステインは粘液成分の含量比を調整して、たんの切れをよくする作用もあります。

合わせて覚えてしまいましょう。

【去痰成分】ブロムヘキシンについて

「ブロムヘキシン」はブロックしてくれそうな名前ですが、去痰成分です。

粘液の分泌促進、溶解低分子作用、繊毛運動の促進作用があります。

これらは、粘液を出して、ネバネバを少なくして、喉の細かい毛で押し出すイメージです。

先ほど紹介した去痰成分の作用である、粘性を減少させる、痰の切れをよくする、繊毛運動促進なとど、作用のちがいが細分化されています。

ひっかけ問題として出題されやすいので、まちがえないようにしておきたいところです。

鎮咳去痰成分の覚え方

鎮咳成分は成分名が多く、作用もさまざまなため覚えにくいイメージがあります。

もしなかなか覚えられないなら、私が実際に使用していた語呂合わせをどうぞ。

非麻薬性鎮咳成分の語呂合わせ

せき止めるのは、クロノスの知人が地面盛るからできた話】

去痰成分の語呂合わせ

【グアムくれたら、粘液出す】

【えっちでめっちゃかるい、シスター減らす】

語呂合わせについての詳しい内容は、下記のまとめ記事をどうぞ。

» 【登録販売者試験】第3章の語呂合わせまとめ(鎮咳・去痰成分)

【第3章】鎮咳成分・去痰成分まとめ

  • 鎮咳成分・去痰成分は、それぞれ作用がちがう
  • 鎮咳成分は咳、去痰成分はたんに特化している
  • 鎮咳成分には麻薬性と非麻薬性の2種類ある
  • 麻薬性鎮咳成分は12歳未満禁止
  • 去痰成分は、成分と作用がそれぞれ異なる

鎮咳去痰薬とテキストに書いてあるため、鎮咳成分と去痰成分が混ざってややこしくなってしまう場合があります。

勉強して、それぞれが別々の成分だと理解できたら、鎮咳去痰成分は大丈夫です。

「咳は出ないけど、たん切りの薬がほしい」といった相談も、実際の現場で遭遇したことがあります。

その場合は咳止め薬ではなく、たんを除去する薬をおすすめしたいところです。

» 【登録販売者試験】第3章の成分の覚え方まとめ

スポンサーリンク
Twitterで情報発信しています