登録販売者という資格が、どんな感じか気になる。
この資格のメリット、デメリットが知りたい。
私が登録販売者を取っても役に立たないのかな…
そんな悩みを、解決します。
この記事では、現役の登録販売者が実際に感じたメリット・デメリットを紹介しています。
ぶっちゃけ、登録販売者は役に立つ・役に立たないという意見がわかれるので、良いところ・悪いところをまとめました。
実際に登録販売者として働いたからこそ、知ることができた内容をこっそり教えます。
さらに、登録販売者という資格があなたに向いているか、向いていないか ✔︎チェック項目をつけました。
なんとなく資格勉強しよう、と思っているならちょっと待ったです。
私は2018年に試験に合格し、現在ドラッグストアで働いています。
現場で思ったことをメリット・デメリットとしてお伝えしますね。
「登販は役に立たない・意味ない」と勘違いされる3つの理由
「登録販売者は役に立たない・意味ない」と言われてしまう場合があるんですね。
よく勘違いされる理由として、次のようなことがあります。
- 薬剤師と比較される
- 薬の販売だけが仕事ではない
- 合格しただけでは薬の接客は難しい
薬剤師と比較される
登録販売者は市販の薬を扱うことができる資格です。
そのため、薬剤師資格とよく比較されます。
お客さんから「薬剤師の人いる?」と、声をかけられたりしますね。
登録販売者は一般的に知名度が低いため、お客さんに資格の説明をするのも難しかったりします。
第一類医薬品(ロキソニンなど)も、登録販売者では扱えないのも要因の1つですね。
「とうろく…何それ?」
「薬剤師じゃないなら、別の人に相談する」
「薬屋さんなのにロキソニンを売ってくれないとは、どういうことだ」
このように、実際の現場で仕事をしていると、どうしても薬剤師と比べられてしまいます。
薬の販売だけが仕事ではない
「登録販売者の資格を取ったら、すぐ医薬品に関わる仕事ができる」というイメージを持つ人も多いです。
しかし、実際のところ、薬の販売だけが登録販売者の仕事ではありません。
ドラッグストアの仕事といっても、実はやることがたくさんあります。
- レジ打ち
- 期限チェック
- 納品作業、品出し
- 売り場メンテナンス
- 店内清掃、トイレ掃除 など
「薬の接客・販売していれば良いんでしょ」というわけにはいかないんですよね。
そのため、理想と現実とのギャップで「せっかく資格を取ったのに、全然意味ないじゃん!」と思ってしまう方も意外と多いです。
薬の販売だけでなく、お店のいろんな仕事をこなす必要があるんですよね。
ドラッグストアの仕事内容について、詳しくは下記の記事をどうぞ。
» 【やること多い】ドラッグストアの仕事内容まとめ【登録販売者の業務も紹介】
合格しただけでは、薬の接客は難しい
登録販売者は、独学でも合格することができる資格の1つです。
しかし、ただ合格しただけでは、現場で使える薬の知識は身につかないんですね。
どんな資格にも言えることですが、
試験に合格するための知識と実践で使える知識は全然ちがいます。
実践的な勉強をしないと、お客さんの相談にうまく答えられなかったり、まちがった回答をしてしまったりします。
最終的に、あなたにクレームが発生してしまう場合もあるんですね。
「せっかく苦労して合格したのに、これからも勉強するとかめんどくさい」という人にとっては、役に立たない資格だと思えてしまうかもしれませんね。
他にもいろんな理由で「役に立たなかった・意味なかった」という場合があります。
- 転職したいのに、なかなか転職できなかった
- 会社から無理やり取るように命令された
- 医薬品に関わる仕事ができなかった
- ドラッグストアの仕事がきつすぎた
- 思ったより収入が上がらなかった
「登録販売者資格=合格した全員が役に立つ」というわけではない、ということを知っておいてほしいです。
登録販売者のメリット
登録販売者の資格を取得して、個人的に感じたメリットを紹介しますね。
- 民間資格より優位な公的資格である
- いろんな業種で就職・転職に有利になる
- 全国どこでも働けるのも魅力の1つ
- 復職・再就職のときに使える
- スキルアップ・キャリアアップが可能
- さまざまな働き方が選べる
- 資格手当で収入アップできる
- 開業することが可能
- 自分や家族の健康管理など、プライベートでも活躍
- 資格が失効しない
興味のないところは飛ばして、気になるところだけ読んでOKです。
民間資格よりも上位の、公的資格である
登録販売者は「公的資格」に分類されます。
そもそも、「公的資格って何それ?」と思いますよね。
ざっくり説明すると、公的資格は、国家資格と民間資格の間くらいのポジションの資格です。
国家資格は国が管轄している資格で、医師・薬剤師・看護師など、かなり知名度の高い資格が多いです。
しかし取るための条件が厳しく、医療系の大学・専門学校に通う必要があります。
対して民間資格は、企業や個人などの民間が運営している資格です。
医療事務・調剤事務・歯科助手といった、比較的取りやすい資格が多いですね。
ですが、資格手当がつかなかったり、苦労して取っても全然使えない場合もあったりします。
登録販売者資格は、都道府県が主な管轄です。
そのため、合格後に都道府県に登録する手間がかかるんですよね。
しかし、医療事務といった知名度の高い民間資格よりも、職場環境によっては有効活用できます。
いろんな業種で就職・転職に有利になる
登録販売者資格は、ドラッグストアが主な就職先のイメージがあります。
しかし、実際のところ、さまざまな業界で役に立っているんですね。
- スーパー
- コンビニ
- ディスカウントストア
- 家電量販店 など
保育園・介護施設で、登録販売者の医薬品の専門知識を生かして採用された、ということもあります。
ここで、登録販売者資格をうまく活用したパターンを紹介しますね。
» 大三島に一般用医薬品扱うローソン 全国の離島で初「島民に安心を」(外部サイト)
登録販売者資格を持つ40代の男性が、愛媛県の離島の実家にUターンしたそうです。
そのとき、コンビニのオーナーが「登録販売者」資格に注目したとのこと。
「お店を改装して、この男性を店長に採用した」と、記事で紹介されています。
全国どこでも働けるのも魅力の1つ
都会から田舎のような地方に引っ越ししても、登録販売者資格を生かして転職できます。
というのも、スーパー・ドラッグストアといったお店は、日常生活で使うライフラインのため、全国各地に存在しているからです。
あなたの自宅に近い職場を見つけたり、車・電車で通勤しやすいお店を選ぶことも可能です。
復職・再就職のときに使える
育児中で専業主婦をしていたり、職探しをしているときに役に立つ場合があるんですね。
あなたがいま離職中で、仕事を探しているなら活用するのも1つの手です。
どの職場でも言えますが、すべての就職先があなたにとって最高の場所とは限りません。
やっとの思いでドラッグストアに就職しても、人間関係や仕事のキツさで退職してしまう場合もあります。
そんなときでも、同じ業界でふたたび復職・再就職することができるんですね。
登録販売者の資格を利用して、うまく就職先が見つかった人も多かったりします。
【ご報告】
— KAYO@bumpy blume (@ayurin8833) October 14, 2020
本日再就職が決まりました。
登販復帰します!!!!! pic.twitter.com/9TWWx5CQZp
明日から再就職。 あかんかったら戻って来いって。3回目の登販受験して受かったらすぐ正社員に。戻る場所を作ってくれた役職の方々に感謝。
— メンタル強いフリしてる人 (@25a_w25) January 31, 2022
頑張ります
スキルアップ・キャリアアップが可能
登録販売者は、市販薬を扱うための知識を必要とする資格です。
試験勉強もそうですが、合格後に専門的な勉強をすることで、あなた自身のスキルをさらにアップすることができます。
また、ドラッグストア業界では登録販売者資格を持っている人を優遇する会社がほとんどです。
パート・アルバイトで入社したけど、実績を認められて正社員になった人も多かったりしますね。
あなた自身の能力を、グーンとアップすることができます。
さまざまな働き方が選べる
職場によって、さまざまな働き方を選択できることもできます。
- フリーター…夢を追っている、かけもちバイト
- アルバイト…学生、勉強することがメイン
- パートタイマー…主婦、子育て中
- 正社員…安定した収入がほしい
パートでも週5フルタイムだったり、午前中だけの短時間だったり、あなたのライフスタイルによって、働き方を選ぶことができるのもメリットです。
資格手当で収入アップできる
登録販売者を取得すると、資格手当が支給されます。
そのため、資格を取る前よりもじわじわ収入がアップします。
正社員なら、毎月5000~15000円くらいの資格手当てが相場です。
もちろん会社によってかなりバラつきがあるので、求人サイトで手当項目をチェックしてください。
ちなみに月80時間勤務の短時間パートでも、手当が支給されます。
ドラッグストアだと、時給換算で月2000~5000円くらいの手当ですね。
もしドラッグストア・薬局などの仕事を長期的に続けるなら、早めに資格を取っておくと収入が少しずつ上がっていくんですよね。
例えば、来月から資格手当がついたとします。
登録販売者資格の手当が平均的な月5000円とすると、2年後には手当だけで12万円になります。
登録販売者資格を取るための費用が3万円くらいだと、半年で元が取れる計算ですね。
早めに受験して、長く働くほど、資格手当だけでじわじわ収入が増えていきます。
ちなみに、調剤薬局の事務をしていても、登録販売者資格を持っていると資格手当が支給されるところもあります。
参考に、私の住んでいる東海エリアの田舎の調剤薬局では、月に5000円資格手当が支給されます。
登録販売者資格を取ることで、資格手当というプラスアルファの収入が増えます。
そのため、登録販売者=収入アップになる、と言われているんですね。
開業することが可能
漢方薬店、鍼灸院、接骨院、エステなどのビューティーサロンといった業種で、開業されている人がいたりします。
ちなみに、(薬剤師の人を雇う前提で)調剤薬局を開業することもできますよ。
そのため、あなたが薬局のオーナーになることも可能です。
開業している人たちは、登録販売者の資格だけでなく、他のスキルを活かして活躍している方が多いですね。
実際に開業されている方は、こんな感じです。
» BODY&FACE sipirka(東京)…エステサロン
» てんま整骨鍼灸院(兵庫)…整骨鍼灸院、薬店
» 伊勢おぐら漢方堂(三重)…訪問鍼灸、漢方薬店
いろんな資格を生かして、将来の可能性を広げるのも1つの手です。
自分や家族の健康管理など、プライベートでも活躍
「登録販売者資格、プライベートで役に立つ資格だな」と、思ったことがあります。
というのも、自分自身の生活を見直したり、家族や友人のお薬相談に乗ることがあったんですね。
つまり、仕事で生かせるだけでなく、プライベートでも活用できます。
あなたが今後、もしドラッグストア業界以外の別の職種に転職しても、
薬の商品知識や病院案件といった、専門性のあるノウハウが役に立ちます。
さらに、市販の薬では治らない症状だと判断したら、病院に行くきっかけができます。
受診案件なのに「市販薬で長期間粘っていたら、さらに状態が悪化してしまった」といったことも避けられますね。
資格が失効しない
登録販売者は、失効しないタイプの資格です。
今の制度において資格を取ったら一生使えるんですよね。
さらに、運転免許証のように更新するための手続き・更新費用も一切かかりません。
(厳密には住所、氏名などの個人情報変更は手続きが必要です)
資格の更新の必要が無いため、失効して資格の権利が無くなるといったこともありません。
例えば、日本商工会議所が認定する「販売士」という資格があります。
5年ごとに更新する必要があり、手続きを忘れると資格自体が失効します。
対して登録販売者資格には、資格が失効する制度は特にありません。
そのため、試験の合格後に、登録販売者をすぐ活用しなくても大丈夫です。
あなたの生活が落ち着いた時期や、良いタイミングで資格を活かして就職することが可能です。
そのため、資格だけ取っておいて、必要になったときに登録販売者資格を有効活用する人も多かったりしますよ。
「とりあえず使うかどうかは置いといて、登録販売者の資格だけ取っておく」というのもアリだったりします。
以上、私が思う大きなメリットを紹介しました。
しかし登録販売者資格はメリットばかりでなく、デメリットもあります。
登録販売者のデメリット
登録販売者資格はメリットだけではなく、もちろんデメリットもあります。
ここではいくつか紹介しますね。
- 立ち仕事が多い
- 未経験だと研修期間がある
- 一人立ちするには、実務経験が必要
- 1年に1回、外部研修がある
- 商品について勉強する必要がある
- お薬相談によるストレス
- 店舗によってはノルマがある
- 資格取得の費用がかかる
- 資格の知名度が低い
立ち仕事が多い
登録販売者のおもな職場は、ドラッグストア・スーパー・コンビニ・ディスカウトストアなどです。
どの業種でも小売店なので、基本的に立ち仕事ばかりだったりします。
職場によってはレジ打ちばかり、商品の品出しメインでやる場合もあるんですね。
事務仕事の経験がある人だと、立ち仕事は最初はつらいかもしれません。
しかし実際のところ、だんだん身体が慣れてきます。
よっぽどでない限り「立ち仕事がつらい」ということはないですよ。
未経験だと研修期間がある
登録販売者試験は誰でも受験することができます。
しかし、実務未経験だと「研修中」扱いになります。
就職したとき、名札に「研修中」と書かれてしまうんですね。
(これが免罪符になるとは言えません)
どれだけ知識があってもなくても、研修期間が終わらないと「研修中」扱いされてしまいます。
この研修期間、ざっくり説明すると「過去5年間のうち、1920時間以上」です。
たとえば、あなたが短時間勤務のパートとしてドラッグストアに入社したとしますね。
その場合、月80時間以上の勤務を2年間つづけると、だいたい研修期間が取れます。
フルタイム・正社員でなくとも、勤務年数をかさねることで研修期間を積むことができますよ。
※福岡県のサイトです
一人立ちするには、実務経験が必要
研修期間と同じような考え方です。
「研修中」の期間は、実は正規の登録販売者ではなかったりします。
ドラッグストアやコンビニなど、お薬を販売するには正規の登録販売者が最低1人必要です。
研修中の登録販売者だと、経験不足ということで「1人だけ登録販売者」ということができません。
常に誰か他の正規の登録販売者が一緒の時間にはたらいている、という感じですね。
一人立ちできる、正規の登録販売者になるには研修期間をクリアする必要があります。
1年に1回、外部研修がある
登録販売者資格は、失効しないというメリットがあります。
しかし、1年に1回外部研修を受講する必要があります。
外部研修というのは、厚生労働省が出しているガイドラインに載っている、登録販売者の義務のような勉強会です。
受講しなかった場合のペナルティ・罰則はありませんが、基本的にどの会社も外部研修を受講するように促しています。
ネット環境を利用したリモート講義、会場に集まって受講する講義があります。
※最近では感染症対策のため、リモート形式が主流です
また外部研修は、主に民間企業が代行しています。
↑ 多くのドラッグストア業界が利用しているところです
ちなみに受講料がかかります。
会社が全負担するところもあれば、あなた自身の自己負担だったりと、会社によってさまざまです。
商品について勉強する必要がある
登録販売者は「資格を取ってからが、勉強の始まり」でもあります。
合格後すぐに現場で役に立つかと言われれば、ぶっちゃけ役に立たないでしょう。
なぜなら試験範囲の内容は、あくまで基礎的な内容にすぎないからです。
お店にある商品の数も多く、それぞれ成分や効果も違います。
さらにお客さんの症状、普段から飲んでいる薬から1番ベストな市販薬を選びます。
もともと勉強が苦手なら、大変な仕事だと感じるかもしれません。
最初こそ勉強が必要ですが、経験を積んでいくと役に立つ知識がどんどん増えていきます。
お薬相談によるストレス
お薬相談によるストレスは、資格を取って間もない頃によくあります。
お客さんから薬の相談をされたときに専門知識がないと、どの薬を選べば良いか分からないことがあります。
心臓病や糖尿病などの持病がある場合は、さらに慎重な判断を必要とします。
そのため、症状によっては市販の薬ではなく、病院を勧めることもあります。
わからないことがストレスになるのは、登録販売者あるあるかもしれません。
それなら、自力で勉強するのも手です。
登録販売者としてもっと成長したいなら、下記の記事をどうぞ。
» 【厳選】現役の登録販売者が選ぶ、実務経験におすすめの本まとめ(現場未経験OK)
店舗によってはノルマがある
ドラッグストアには、自社だけので製造している独自製品があります。
(プライベートブランド:PBと呼びます)
その会社の系列にしか置いていない、いわゆる一般的ではないマニアックな商品ですね。
テレビCMでも、ほぼ見ることはありません。
会社によっては、ノルマや販売目標が設定されています。
私のお店にはノルマはありませんが、販売目標があったりします。
毎月ノルマがある企業だと、全然売れなかった月には自分でPBを買ってノルマを達成する人もいるようです。
登録販売者を持っていると、ノルマや販売目標の数字に追われる日々の可能性があります。
ノルマに関しては会社によるので、仕事がきついと感じたら転職するのもありです。
資格取得の費用がかかる
試験申し込みから資格取得後の手続きまで合計すると、少なくとも2〜3万円はかかってしまいます。
参考に、登録販売者を取るのにかかる費用をまとめてみました。
- 試験申し込みの受験料……約15000円前後
- テキスト、参考書……1冊2000円前後
- 合格後の手続き……8000円前後
(登録する都道府県によって、受験料や手続きの費用は微妙に異なります)
短時間パートの勤務だと、かかった費用を資格手当などで全額回収するまで時間がかかってしまいます。
またテキストや過去問題集を何冊も買えば、それだけ費用がかかります。
ユーキャンなどの資格取得講座、試験対策セミナーなどを受講すると、さらに数万~数十万かかります。
さらに専門学校に通っていると、数百万単位で学費がかかります。
私の場合、受験料・参考書1冊・合格後の登録手続きで約27000円ほど費用がかかりました。
試験前でなく、合格後の手続きにもお金がかかります。
しかし実際のところは、登録販売者のメリットである資格手当で、プラマイゼロからどんどんプラスになっていきます。
「資格取得するための初期投資」だと割り切って受験するのがいいですね。
資格の知名度が低い
登録販売者はドラッグストア業界では普通に知られている資格ですが、一般的にそこまで知られていません。
私と友人とでは、こんなやり取りがよくあります。
私 「登録販売者やで!」
友人「何やそれ?」
薬局・ドラッグストア業界以外で、登録販売者を知っている人が少ないのが現実です。
そのため登録販売者を取った後も、相手が登録販売者を知らないていで会話するのをおすすめします。
ちなみに私が合格後の手続きのために行った病院で、お医者さんは登録販売者を知りませんでした。
しかし、最近は登録販売者について取り上げられることも多くなりました。
最近だと、市販薬のテレビCMの最後のテロップ画面ですね。
「薬剤師、または登録販売者に相談してください。」
この一言のおかげで、誰かに説明するときは「CMの最後に表示されているあの資格」と言えるようになりました。
今後、薬剤師と同様に、さらに需要が高まっていきます。
登録販売者資格は向き不向きがある
登録販売者のメリット、デメリットを紹介してきました。
どの資格でもそうですが、登録販売者資格も人によって向き不向きがあります。
私の経験から、仕事内容によって登録販売者に向いている人、向いていない人の傾向をまとめました。
個人的な見解もありますが、当てはまるかどうかチェックしてみてください。
登録販売者に向いている人
登録販売者に向いている人の特徴をあげました。
- 人と話すのが好き
- 誰かの役に立ちたい
- 就職、転職、再就職したい
- 新しい商品知識を吸収したい
人と話すのが好き
ドラッグストアは接客業なので、お客さんの対応や会話は必須です。
お薬相談以外に、商品案内や化粧品の説明など、お客さんに教える機会がたくさんあります。
誰かの役に立ちたい
人と話すのが好き・誰かの役に立ちたいなら、登録販売者として働くことをおすすめします。
両方のやりたいことを満たすことができる資格だからです。
就職、転職、再就職したい
就職、転職、再就職をしたいなら、登録販売者資格を取って面接に挑むこともできます。
登録販売者はドラッグストアでは必須資格のため、需要があります。
私のように、業界未経験でも雇ってくれる会社があったりします。
新しい商品知識を吸収したい
新しい商品知識を吸収したいなら、資格を取って勉強することで、お客さんに商品を提案することができます。
社会への貢献度も上がりますし、自分のノウハウも身につきます。
もっと接客がうまくなりたいと思っているなら、こちらをどうぞ。
» 【接客業おすすめ】接客・販売テクニックが学べる本まとめ
登録販売者に向いていない人
登録販売者に向いていない人の傾向です。
- 人と話すのが苦手
- 基本的に勉強したくない
- 資格手当のためだけに取得する
人と話すのが苦手
登録販売者を持っているなら必須の仕事が、お薬相談です。
もし勤務した日の資格者があなただけの場合、お薬相談や医薬品の接客はあなたが担当することになります。
人と話すのが苦手なら、仕事自体に苦手意識を持つかもしれません。
しかし、人と話すのは苦手だと割り切って、お客さんに専門的な知識をていねいに教えることはできます。
基本的に勉強したくない
どんどん新商品が出てくるため、市販薬について常に勉強する必要があります。
基本的に勉強したくない人は、取ってから悩みのタネになるかもしれません。
ただ、知っておいて損はないのが市販薬の知識です。
仕事が休みの日のプライベートで、あなたの家族や友人の役に立てることができます。
資格手当のためだけに取得する
特にやる気はないけど、資格手当のためだけに取得する場合もあります。
なぜなら、ドラッグストアの社員は、登録販売者の資格が必須だからです。
所属会社からの指示で資格を取った人は、登録販売者資格に対して特別な気持ちは薄かったりします。
ただ、資格手当てによって収入は増えますが、薬を販売する責任・薬の知識・薬の副作用など、覚えなければいけない内容がたくさんあります。
店長やエリアマネージャーなどの昇格を目指すなら、お店の売上が必要です。
そのためには市販薬を販売するスキルが必要になるので、最終的に登録販売者資格が役に立ちます。
【補足】登録販売者以外にも使える資格はある
登録販売者の資格を取ってから、なかなか使えない、使う機会がないという人が意外と多いんですよね。
それなら、ぶっちゃけ他の資格を取ってしまうのも1つの手だったりします。
もしあなたが、将来のために使える資格がいい、医療系資格がほしいと思うなら、次の資格をオススメします。
- 医療事務
- 調剤薬局事務
- 看護助手
- 歯科助手 など
登録販売者資格にしがみつかなくても、実は身近に取りやすい資格があるんですね。
ちなみに、私は「歯科助手」資格を持っています。
(過去に歯科医院ではたらいていました)
独学で取れますし、何なら、将来どの職場ではたらこうか選択肢が増えます。
気になる人は、下記からどうぞ。
» 【独学OK】学校に通わなくても取れる医療系資格まとめ【おすすめ】
結論:登録販売者という資格を知っているだけで良い
「まずは登録販売者という資格を知っているだけでいい」と私は思っています。
登録販売者とは、ドラッグストアにいる店員の中でも市販薬の相談に乗ることができる専門の資格です。
実は登録販売者という資格を持っていないと、お薬相談や販売ができません。
名札をよく見ると、「登録販売者」という肩書きが記載されています。
それを知っているだけでも、
ドラッグストアで、店員さんが「薬の知識があるか・ないか」がわかります。
登録販売者の仕事が合わなかった人もいる
登録販売者として働いていて、実際に仕事が合わなかった人もいたりします。
「管理登録販売者(1人登販)が嫌で仕方ない」
「責任を取りたくなくて、登録販売者のポジションを辞退した」
登録販売者資格が合うか合わないかはあなた次第です。
さて、登録販売者はあなたに合う資格でしょうか?
もっと登録販売者についての情報が気になるなら、下記の内容をどうぞ。
超長文ですが、毎日200人以上もの多くの人に読まれています。
まとめ:登録販売者は向き不向きのある資格です
- 登録販売者は個人的に取ってよかった資格
- 誰かの役に立つことができる
- 人と関わることが必須になる
- しかし向き不向きのある資格でもある
登録販売者は2009年に施行された、比較的新しい資格です。
そのためまだ認知度は低いですが、個人的に取ってよかったので紹介しました。
ブラック企業から転職したいサラリーマンや、育児の合間に仕事をしたい主婦にも向いています。
医薬品を取り扱う資格なので、難易度はそこそこ高いです。
しかし、効率よく勉強すれば合格できます。
登録販売者の勉強法については、下記の記事をどうぞ。
» 【時間節約】あなた1人で一発合格できる勉強法【登録販売者試験】
まだ真剣に勉強するか考えていなくても、試験概要などを知ることができます。
あなたの人生の起点になれば、幸いです。